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「きれいな海を残したい」真珠の陸上養殖を始めた女性社長が見る未来/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

芸能・女子アナ 投稿日:2022.04.28 16:00FLASH編集部

「きれいな海を残したい」真珠の陸上養殖を始めた女性社長が見る未来/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

森永さん(左)と日下アナ

 

「真珠は日本の誇りです。しかし、海洋生態系が破壊され、真珠貝(アコヤガイ)が大量死する事態も起きています。このままでは、海が死んでしまいます。次世代へきれいな海を残したいという思いから、真珠の陸上養殖を始めたのです」

 

 環境への熱い思いを語る今回の美女は、真珠のプロフェッショナルである森永典子さん。千葉県市川市出身。20年以上前から、女性誌やテレビ通販などで、自らデザインした真珠のアクセサリーを販売してきました。

 

 

学生時代

 

 1985年、文化学園短大を卒業した森永さんは、皇室御用達ブランド「ジュン アシダ」でパタンナーとして活躍。その後、ミキモトに転職し、皇室のデザイナーを務めていた植田いつ子さんのもとで、企画から販売まで服飾のすべての流れを経験しました。

 

 1994年、ミキモトを退社し、転職情報誌で見つけた真珠鑑定士募集広告に応募します。

 

「母の実家が神戸で真珠の輸出業をしていましたので、真珠に触れる機会は数多くありましたが、宇和島(愛媛県)で、さらに深く学ぶことができました」

 

 2004年、独立し、真珠を中心としたジュエリーを販売開始。洋服とアクセサリー、両サイドのビジネス経験から服に合わせやすいデザインを生み出し、好評を博しました。テレビ通販に出演したときは、1年で小さな家が建つほどの売り上げがあったそうです。

 

テレビ通販で活躍していた頃

 

 真珠の仕事に携わるうち、海洋生態系の破壊によって日本中の海で二枚貝が大量死している事態を目の当たりにした森永さんは、きれいな海を残すことの重要性に目覚め、「真珠の陸上養殖」を事業化しようと動き出します。

 

 2018年、第2回マリンテックグランプリに『真珠の陸上養殖からすべての海産物の陸上養殖へ~好気的脱窒システムが拓く「未来水産」』というテーマでエントリーし、日本財団賞を受賞。そして、2021年7月より念願の陸上養殖研究がスタートしました。

 

「陸上養殖であれば、海を汚さずに貝の養殖ができます。真珠以外にも、食用の海洋生物の養殖が可能になるはず。すでに今後の食糧難を見越したシステム開発が始まっています。今年2月には、SDGsにつながる新たな真珠産業を作りたいと、新会社を設立しました。これからアコヤ貝のオーナー制度を始めます」

 

 野生のアコヤ貝が生息できる海洋環境と隣接する農地が確保できれば、将来的にはスマート漁業とスマート農業の一体化が目指せる――森永さんの未来予想図は、着々と描かれていきます。

 

 次世代に美しい海を残すために、海洋環境の保全に意識を向けていきたいと思います。

 

■夢を叶える3カ条

 

(1)失敗は宝物
(2)あきらめない
(3)仲間を巻き込む

 

日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

 

( SmartFLASH )

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