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ヒロド歩美の「熱虎トーク」 投手&打者「登場曲」の選曲に隠れたドラマを読み解く

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.14 06:00 最終更新日:2022.05.14 06:00

ヒロド歩美の「熱虎トーク」 投手&打者「登場曲」の選曲に隠れたドラマを読み解く

ヒロド歩美アナ(朝日放送テレビ)

 

 今年の秋山拓巳投手の登場曲は、EXILE ATSUSHIさんにプレゼントされた『Put it on the line』です。登場曲とは、各球団のホームゲームで、投手がマウンドに向かうときや、打者がバッターボックスに入る際に流れる曲のことです。選手の個性や音楽の趣味が垣間見えるため、毎年誰がどんな曲を使用するのか気になりますね。

 

 J−POP、ヒップホップ、懐メロ、アニソンなど種類はさまざまで、歌に合わせて手拍子や歓声が上がります。今回は、球場の雰囲気を盛り上げる選手の登場曲に注目してみたいと思います。

 

 

 タイガースのエース・青柳晃洋投手は2021年には、徳永英明さんの『レイニーブルー』を使用していました。青柳投手の登板日は、雨が多かったことから「雨柳(あめやぎ)さん」と呼ばれるようになり、ついには「雨柳さんフェイスタオル」が発売され、大ヒットしたという経緯がありました。

 

 今年の打席での登場曲は、お笑い芸人の狩野英孝さんの音楽プロジェクト「50TA」の1stアルバム収録曲『紅葉に抱かれて』。青柳投手の背番号が「50」であること、TAはタイガース、「紅葉」と青柳投手の名前の「晃洋」が掛け詞になっています。歌をよく聴くと、「コウヨウ見にいコウヨウ」と、まるで応援歌のようにダジャレも効いています。

 

■奇数打席と偶数打席で曲を変えている選手も

 

 この青柳投手の登場曲(2曲とも)の仕掛け人は、岩崎優(いわざきすぐる)投手なのです。じつは岩崎投手、タイガース投手陣のなかで、ある役割を(勝手に!?)担っていました。

 

「登場曲を書く欄に、知らない間に岩崎さんが勝手に書いて。発表されたときに自分も知りました」

 

 以前、こう語っていたのは、高橋遥人投手。岩崎投手の手によって2020年は、鈴木雅之さんの『違う、そうじゃない』、2021年は『崖の上のポニョ』になったようです。岩崎投手は「投手が打席に入るときも、トイレに行かずに注目してほしい」と、語っていました。ユニークな選曲ですね。

 

 当の本人は、大の野球ファンとして知られるアーティスト・河野万里奈さんの『アイキャントライ』を「二軍のときに励みになった」という理由で、2019年から採用しています。

 

 アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の大ファンであることを公言している佐藤輝明選手は今年、奇数打席は『あんた飛ばしすぎ!!』、偶数打席はヒップホップアーティスト・LEXの『なんでも言っちゃって』を採用。ベテランの糸井嘉男選手は、オリックス在籍時の2013年から変わらずSMAPの『SHAKE』。サビで「糸井ならヤレルーヤー」と大合唱するのがお約束です。

 

 梅野隆太郎選手は、福岡大学の後輩のBigfumiの『Life』(奇数打席)、『繋いでいけ』(偶数打席)。

 

「大学時代、同じ寮に住んでいて、隣の部屋から(Bigfumiの)歌声が聴こえてきた。寮の屋上で素振りするときは、そばで歌ってくれた。歌手活動を始めたと聞いて、登場曲をお願いしました。昔から聴いている声だからこそ、パワーをもらえています」と、教えてくれました。

 

 2021年のドラフト6位入団の豊田寛選手は、日立製作所に在籍していたため、CMソングの『この木なんの木』です。

 

 選手たちが、なぜその曲を選んだのか。理由を探ると、そこにはドラマがありますね。

 

ひろどあゆみ
1991年10月25日生まれ 兵庫県出身 2014年4月、朝日放送(現朝日放送テレビ)に入社。『熱闘甲子園』『芸能人格付けチェック』『サンデーLIVE!!』などに出演中

 

※ABCテレビの阪神タイガース応援チャンネル、YouTube「虎バン」配信中

 

写真・木村哲夫
ヘアメイク・ツジマユミ

 

( 週刊FLASH 2022年5月24日号 )

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