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芸能界「月給5万円」がまかり通るカラクリ教えます!

芸能・女子アナ 投稿日:2017.04.13 17:00FLASH編集部

芸能界「月給5万円」がまかり通るカラクリ教えます!

『月給5万円だと訴えた清水富美加』

 

 一昨年の、のん(23・能年玲奈)の独立、昨年のSMAPの解散と、タレントと事務所の対立が続いている。1月には江角マキコ(50)が芸能界を引退、2月中旬には清水富美加(22)が事務所を離れ、「幸福の科学」に出家。また2月末には堀北真希(28)が「お仕事から離れること」を発表した。

 

「近年、ブラック企業が厳しく批判されるなど、労働者の権利意識が高まっている。芸能界も例外ではない」(芸能プロ関係者)

 

 とりわけ清水富美加が所属事務所の「レプロエンタテインメント」に対しておこなった批判は強烈だった。清水は『仮面ライダーフォーゼ』に出演していた2011年ごろには月給5万円で、仕事に行くためにヒッチハイクをしたと明かしている。

 

 レプロエンタテインメントは、引退騒動の際に顧問弁護士が会見し「仕事の報酬、仕事量に見合う適切な報酬を払ってきた」と主張した。

 

 雛形あきこ、MEGUMIなど多くのタレントを育成してきた「サンズエンタテインメント」の野田義治氏(70)はこう話す。

 

「最初の月給が5万円というが、ひよこになるかもわからない卵にどれだけ育成費や人件費をかけているのかわかっていない。マネージャーの人件費、仕事の交渉のための交際費、衣装の借り賃、スタイリスト代……すべてにお金がかかっている。たとえば、サラリーマンは今までの10倍稼いだからといって、急に給与が10倍にはならない。なぜ、芸能人だけそうだと考えるのか」

 

 野田氏もギャラで揉めたことがある。

 

「CMにも出ていたタレントから『何年も月給が100万円から上がっていない』と文句がきたことがある。だが、なぜこの報酬なのか、支払い調書を全部見せて説明したら、納得しましたよ」

 

 清水の場合、最終的に年収1000万円を超えていた。だが芸能界のキャリアすべてを捨て、一からの出家を選んだ。

 

「出家者は教団の職員として働くことになります。彼女はいずれ教団制作の映画に出演することになるのでしょう。職員はお給料がもらえますが、1000万円なんてとても(笑)」(現役信者)

 

 歩合制でギャラを払われているタレントもいる。事務所とタレントの取り分は五分五分というのが相場だ。タレントで保育ビジネスプロデューサーという顔も持つ角川慶子はこう語る。

 

「所属している『プラチナムプロダクション』の場合、専属が五分五分、私は業務提携なので、取り分は私が6で事務所が4です。ちなみに契約は1年の自動更新となっています」

 

 契約の自動更新は多くの芸能事務所が取っている契約形態のひとつ。自ら意思表示しない限り、契約が続いていく。昨年はSMAPの一部メンバーがジャニーズ事務所と契約更新をしないのではないかと話題になった。

 

「今年こそ、木村拓哉以外の元SMAPのメンバー4人は9月の契約更新をおこなわないとみられている。テレビ局のキャスティング会議では、4月以降の新番組に4人の名前が挙がらなくなった」(別のテレビ局関係者)

 

 事務所によって違いがあるが、様々なルールがある。

 

「『原発問題など政治的発言は控える』『SNSには勝手に他事務所のタレントと一緒に映ってはいけない』などが定められている」(タレント)

 

 結局、仲違いする最大の原因は今も昔もコミュニケーション不足にある。

 

「タレントと事務所はパートナーだ。互いが互いを信用しないと成り立たない。いまはマネージャーがスケジュールをSNSで送って既読になったらオーケーという時代かもしれないが、それは非常に怖いことだ。タレントをモノとして扱ってはいけない。だから、事務所よりも、家族や『先生』の言うことをタレントが信じるようになる」(野田氏)

 

(週刊FLASH 2017年3月28日、4月4日号)

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