台湾グルメ「弾丸トラベル」40回超…好きが高じてガイドブックを出版するまで／女子アナ日下千帆の「美女は友達」

 

　今回ご紹介する美女は、2016年から台湾への弾丸ツアーを、40回以上も続けている門司紀子さんです。

 

「羽田から台北の往復が約1万5000円というLLCのスペシャルチケットを使って、コロナ前は毎月のように友人たちと日帰りグルメツアーを開催していました。

 

　早朝5時55分羽田発の飛行機に乗ると、11時に台北の中心部に到着します。18時まで食事やショッピングを楽しんで24時55分に羽田に戻るというスケジュールです」

 

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　24時間、眠れなさそうなスケジュールです。体力のある方におすすめのツアーですね。

 

 

　東京育ちの門司さんは、子供の頃から日記を書くことが好きでした。お父様の転勤で名古屋に住んでいたときには、写真つきで家族の日常を伝える『門司新聞』を4年間手書きで作成し、東京の祖父母に送り続けていたそうです。

 

　将来は新聞記者になりたいと、小学生新聞の特派員に応募し、工場の社会科見学などを記事にしていました。

 

　1996年、東京女子大学の心理学科に入学。学生時代は、ファッション雑誌『CanCam』編集部でアルバイトをしていました。主な仕事は、読者モデルへのアポ取りやアンケート、美容記事の編集の手伝いでしたが、楽しすぎて大学に行く暇もない生活をしていたそうです。

 

　就活が始まると、出版社を中心に、化粧品メーカーやデパートを受験しましたが、希望の職種に就くことが難しく、卒業後もフリーで活動しようと決めました。

 

「周囲にもフリーが多かったのと、実家暮らしだから何とかなると思っていました。社員になると人事異動もあり、どこに飛ばされるかわからないですよね。好きなことを自由にやりたかったので、結果的に社員にならなくてよかったのかな、と思っています」

 

　雑誌の編集を仕事のベースとして続けながら、その他にも興味があることを追求し、副業を増やしていくという柔軟な働き方を20年以上も続けていらっしゃいます。

 

　20代の頃は、手作りアクセサリーのネット販売を手がけ、30代は料理に興味を持ち、食品衛生責任者の資格を取得。パーティー料理のケータリングを始めました。

 

「2016年、ゴルフ仲間と一緒に台湾日帰りの旅をしてみたところ、あまりの楽しさに、友人たちと何度も台湾行きをリピートするようになりました。回を重ねるごとに、グルメ情報や写真も増えていったので、台湾旅行の本を出してみたいと考えるようになりました」

 

　門司さん自ら企画を売り込み、2019年、『台北日帰り弾丸旅 食べまくり！』が出版されました。

 

　ところが、コロナ禍で2020年から台湾行きが叶わぬようになり、台湾料理が恋しくなると、「自分で作ってしまえ」と試作を開始。ステイホームで自炊が増えるベストタイミングに、手軽に作れる台湾料理のレシピ本『弾丸トラベライターの台湾妄想旅ごはん』を出版したのです。

 

 

「日本の一般的なスーパーで入手可能な食材や調味料で、簡単に作れるレシピにこだわりました。

 

　2021年の2月に思いつき、3月から4月の2カ月間は、暇さえあれば自宅で料理を作り、写真撮影をしていました。レシピ制作、調理、スタイリング、編集……すべて自力で手がけました。“おうちごはん” の流行中にどうしても出版したいと頑張り、6月に出版できました」

 

　思い立ったら、全力集中で夢を実現していく門司さん。今後は、お手軽料理のワークショップを開催したいそうです。台湾料理ファンには嬉しい企画ですね。

 

■一度きりの人生を楽しむための3カ条

 

（1）本音で叱ってくれる人を見つける
（2）好きなことをあきらめず、仕事にしよう
（3）考えすぎずに、とりあえずやってみる

 

●日下千帆（くさかちほ）
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

 

( SmartFLASH )