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グレイヘアは魅力ある個性…白髪染めをやめて人生が開けた/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

芸能・女子アナ 投稿日:2022.06.16 16:00FLASH編集部

グレイヘアは魅力ある個性…白髪染めをやめて人生が開けた/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

日下アナ(左)と朝倉さん

 

 2018年、元フジテレビアナウンサー近藤サトさんが、白髪を染めずに画面に登場して注目を集め、その年の流行語大賞に「グレイヘア」がノミネートされました。

 

 今回ご紹介する美女は、流行語になる前からグレイヘアを隠さずに活動し、2020年、日本グレイヘア協会を立ち上げた朝倉真弓さんです。昨年からは、ウォーキングインストラクターとしても活躍中。輝くグレイへアにシャープなボブカットが、スタイリッシュで近未来的な雰囲気を醸し出していらっしゃいます。

 

 

「染めても染めなくても美しい。いろいろな人がいていいんだよと伝えていきたいです。グレイヘアで悩んでいる人には、自己肯定感を上げるよう、背中を押してあげたいです」

 

 金融関係にお勤めのお父様の転勤のため、小学校で2回、中学校で1回と、義務教育の期間に合わせて3回の転校を経験した朝倉さんは、いじめにあわないよう、常に人の目を気にする子供だったそうです。

 

 転校生で目立つこともありますが、もう一つ、朝倉さんが気にしていたのは、小学生にしてすでに白髪が見られたことでした。18才から白髪染めを使い始め、45才までの27年間、毎月2~3回白髪を染め続けたのです。

 

「白髪を染めるのは、頭皮が荒れることもあり、ストレスでした。計算してみたら27年間で約300万円も白髪染めに使っていたんです」

 

 小学生の頃は演劇部で活躍し、女優になりたかったといいますが、その理由は、自分でないものになりたかったから。周囲からは見えない葛藤を抱えていたのかもしれません。

 

 1990年、青山学院大学文学部(日本文学科)に入学。国語が得意だったため、出版社を志望しますが、就活時にはご縁がなく、卒業後は大手アパレルに入社。営業に配属され、デパートを担当していました。

 

 しかし、出版に関わる仕事がしたいという夢を捨てきれず、1年弱で退社。書籍専門の出版社を経て、編集プロダクションに転職します。

 

「旅行誌の編集が主な仕事でした。温泉やスパの取材など、やりたい仕事に就けたのですが、次はビジネス誌でインタビュー記事を担当してみたいと思い、1999年、フリーになりました」

 

 退職後は希望どおり、『日経ビジネス』や『type』などのビジネス誌などで、IT社長たちのインタビュー記事を担当。2011年には、初の著書『女子の幸福論』(ダイヤモンド社)も出版しました。

 

 2016年頃から、白髪を隠さず仕事に行くようになりましたが、取材の際は、「白髪染めできない事情があり、見苦しくてすみません」とお詫びしてからインタビューを始めたそうです。

 

 しかし、45才で白髪を隠さない決意をすると、人生は大きく開けていきました。

 

「完全にグレイヘアになるまではマナー違反と言われましたが、今では綺麗と言われるようになりました。2011年の震災時、近藤サトさんが『避難用リュックに白髪染めを入れようとしている自分に気づき、何をやってるのだろうと思った』とテレビで話されてましたが、本当にそのとおりなのです」

 

 隠していたグレイヘアで堂々と活動するようになってからは、テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演が増え、2020年に「日本グレイヘア協会」を設立。会員は30代から70代の男女約300人。商品開発のコンサルティングやグレイヘアモデルの紹介などをしているそうです。

 

「家族や周囲の目を気にして白髪染めを続けている方もいらっしゃいますが、ようやくジェンダー、年齢、体型などさまざまな個性が認められる時代になってきました。私も過去には中傷されたこともありましたが、それ以上に、勇気が出たというご意見をたくさんいただくようになりました」

 

ウォーキングレッスン中の一コマ

 

「自信に満ちた女性を増やす」をミッションに、昨年、ウォーキングインストラクターの資格を取得し、現在は一般の方やモデルさんに向けたレッスンを開催されています。

 

「気持ち、姿勢、歩き方を変えれば、年齢マイナス10才に見せることも可能です。人生100年時代に向けて、50代以上の方にもどんどんチャレンジしていただきたいです。夢はグレイヘアのファッションショーを開くことです」

 

 悩みを魅力ある個性に転換させ、強くなった朝倉さんは自信にあふれていらっしゃいます。これからは、年齢を重ねてますます元気になる人たちが増えそうですね。

 

■自分らしさを見つけるための3カ条

 

(1)ひとりで行動する時間を増やす
 最初はひとりの食事から。何事も自分で決めて自分でやってみよう

(2)好き嫌いを直感だけで判断する
 たとえば雑誌をめくりながらコーデ写真を「好き」「嫌い」と一瞬で分類。「流行だから」「無難だから」といった言い訳なしで判断してみよう

(3)美姿勢をして深呼吸する
 失った自信を取り戻す、とっておきの方法。姿勢を整えれば、気分も前向きになる

 

日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

 

( SmartFLASH )

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