芸能・女子アナ
AIが母親の声で読み聞かせも…進化するおもちゃの最新トレンド/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.17 16:00 最終更新日:2022.06.17 16:00
6月16、17日の2日間、国内最大規模の玩具見本市「東京おもちゃショー2022」が、東京ビッグサイトで開催されました。
新型コロナウイルスの影響で、開催は3年ぶり。感染拡大防止の観点から、ビジネス関係者を対象とした商談見本市のみがおこなわれ、国内外96社から約2万点のおもちゃが展示されました。
なかでも注目は、2008年に創設されて以来、14回めを迎えた「日本おもちゃ大賞」7部門の受賞玩具です。
【関連記事:女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」見知らぬ人の日記を読んでハマる】
「売れる商品」というより、作り手のモチベーションアップで業界全体の活性化につなげようというのが同賞の目的。
29社から応募された295商品は、現在市場に出ているか、もしくは2022年10月末日までに発売を予定しています。そんな最新のおもちゃをいくつかご紹介しましょう。
知育・教育・教科学習に役立つ「エデュケーショナル・トイ部門」大賞に輝いた『coemo (コエモ)』(タカラトミー)は画期的! 人工知能(AI)音声技術で合成された声で、いくつものお話を再生してくれるスピーカー玩具です。開発したのは同社で働くママでした。
「読み聞かせが子供にいいのはわかるのですが、毎日毎日は大変なので、こういうのがあると便利だなと思って」と、彼女自身の経験から生まれた玩具であることを、最終選考会の際に話してくれました。
操作方法は「よろしくお願いします」など、簡単な台本を何パターンか読んで専用アプリに声を登録するだけ。あとはAIが声を合成して、60種類の物語や音楽を再生してくれます。
パパでもママでも、お子さんが聴きたいと思う声とそっくりの音声で、日本の昔話や世界の童話を語りかけてくれます。きっと、お子さんは安心してお話に集中することでしょう。
それなら、プロの俳優や声優が読んだお話のCDがあると思うかもしれませんが、子供が耳を傾けるのは、上手なプロの声より、自分のパパやママの声なのだそう。まさに「こんなおもちゃ、今までになかった!」と感心しました。
さて、今回おもちゃ大賞を受賞した玩具には、私が子供の頃にもあったおもちゃの進化系がいくつもありました。
「アクション・トイ部門」大賞の『チョロQ』(タカラトミー)や、人気のボードゲームなど「コミュニケーション・トイ部門」大賞の『3D立体オセロ』(メガハウス)などです。
チョロQの誕生は1979年で、オセロゲームが最初に発売されたのは1973年。
ゼンマイで走るチョロQは1億5000万台以上売れたそうです。今回は電動モーターをつけて、チョロQの代名詞「プルバック走行」はもちろん、プルバックの回数によって「直進」「ランダムターン」「バックスピン」の走りも楽しめるように進化。
一方、自分の石で相手の石をはさんでひっくり返すあのオセロも、そこに立体的な盤をつけたことで展開の複雑性が増し、ドキドキ感が強くなりました。素晴らしい発想力です。
ルービック・キューブや人生ゲームも進化版が登場しています。定番商品に新たな仕掛けを加えて最新モデルを投入するのは、少子化が進むなか、幅広い年齢層を取り込むことで市場の拡大を図ろうとする努力の賜物です。
おませな私の姪なら、ごっこ遊びの「ベーシック・トイ部門」から離れないでしょう。大賞の『すみっコぐらし ピピッとスキャンでおかいもの!すみっコセルフレジスター』(アガツマ)は、商品のスキャンからスマホ決済までできるのだそう。アンパンマンの『お肉・お魚・お野菜も!パチパチはねる大きなBBQコンロセット』(ジョイパレット)も楽しいです。
私は、「アクション・トイ部門」の『ユニトロボーン ユニトロボシリーズ』(バンダイ)が面白くて、はまりました。「身のまわりのモノがアリエナイ合体をするのです!!」と説明されましたが、アップルとロブスターが合体してロボットになってしまうのが、かわいい。合体ソングもあるとか(笑)。
実は、今、おもちゃ(玩具)は売れています。日本玩具協会によると、2021年度の日本国内におけるおもちゃ業界の市場規模は、希望小売価格ベースで8946億円。前年度比108.5%で、2001年以来、過去最高を記録しました。コロナ禍と少子化が、おもちゃに対するニーズを押し上げているようです。
小さな子供がいないと、デパートのおもちゃ売り場に行く機会は減るでしょうが、たまに行くと楽しいです。家族も友人たちも笑顔にしてくれるお気に入りがきっと見つかるはずです。
横井弘海(よこいひろみ)
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)
( SmartFLASH )