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ヒロド歩美の「熱虎トーク」 甲子園を沸かせた元高校球児が “聖地” に凱旋

芸能・女子アナ 投稿日:2022.06.18 06:00FLASH編集部

ヒロド歩美の「熱虎トーク」 甲子園を沸かせた元高校球児が “聖地” に凱旋

ヒロド歩美(朝日放送テレビ)

 

 阪神対日本ハムの交流戦はわずか3試合でしたが、とても見応えがありましたね。大山悠輔選手の1試合3本塁打で最大6点差を引っ繰り返したり、青柳晃洋(こうよう)投手による完封劇もあり。猛虎は完全に目覚めました! そしてこの日ハム戦では、甲子園をめぐるドラマがありました。

 

 ビッグボス・新庄剛志監督が16年ぶりに甲子園に凱旋するだけでもファンは大喜びでしたが、6月5日の試合で今季リリーフ登板が多かった吉田輝星(こうせい)投手を先発で起用しました。あの2018年夏の甲子園大会で、全国に金足旋風を巻き起こした右腕が、プロ入り後初めて公式戦で聖地のマウンドに立ったのです。ビッグボスはその理由を、試合前にこう明かしていました。

 

 

「日曜日の超満員の甲子園のマウンドは、吉田くんにまかせたいというアイデアを投手コーチとかに出したら『おもしろいと思いますよ。いきましょう!』ということで、吉田投手に決まりました」

 

 この日の日ハムのスターティングメンバーをご覧ください。一番から万波中正(まんなみちゅうせい)(横浜)、今川優馬(東海大四)、松本剛(帝京)、野村佑希(花咲徳栄)、清宮幸太郎(早実)、アルカンタラ、上川畑大悟(倉敷商)、吉田輝星(金足農)、石川亮(帝京)というラインナップ。

 

「甲子園に出場した選手を調べてもらったら、うちの選手はほとんど出ていて、(スタメン全員)甲子園メンバーでいきたかったけど、2敗しているので今日はなんとか勝ちにこだわって……」というビッグボスのサービス精神に感服しました。タイガースのファンだけでなく、高校野球ファンにも楽しんでもらうための仕掛けだったんですね。

 

 この日、吉田投手は3回7安打4失点で今季初黒星となりましたが「相変わらず甲子園はいい球場でした。ピンチになったとき、めっちゃ歓声が上がって燃えました。次にいつ甲子園で投げられるかわからないけど、そのときまでにはあそこで勝てるピッチャーになりたいと思います!」と語ってくれました。

 

■春夏連覇のバッテリー対決は後輩に軍配

 

 交流戦ならではの対決で、もうひとつ記憶に残った試合がありました。それは6月2日の西武戦。4年ぶり2度めとなる藤浪晋太郎投手対森友哉選手の対決です。2人は今から10年前、大阪桐蔭時代に甲子園で春夏連覇という偉業を達成したバッテリーです。

 

「五番キャッチャー森」のアナウンスが流れると、球場にこの日いちばんの歓声が上がりました。私もテレビの前で身震いしました。初球、藤浪投手がこの日最速の159km/hのストレートを投げ、森選手はフルスイングで強打。ライト線へのツーベースを放ちました。この対決にファンは大きな拍手を送りました。痛打された直後に、笑顔を見せた藤浪投手の姿も印象的でした。

 

 森選手は「すごい歓声だったので、絶対ストレートだと思って一発で仕留めるつもりで打席に入りました」と振り返り、藤浪投手は「球場にいた全員がストレート勝負を期待していたんじゃないかと思います。打たれましたけど、それは森のほうが上だったということで、さすがだなと。超一流のバッターだなと、あらためて思いました」と語りました。

 

 以前、私が藤浪投手にインタビューさせていただいたとき、森選手について「気持ちの強さはもちろん、あれだけのフルスイングをしても、ちゃんとコンタクトできてボールをとらえる技術を持っている」と絶賛していました。高校時代と何も変わらず、年下の森選手をリスペクトしているのがヒシヒシと伝わってきました。次は日本シリーズで再戦してほしいですね。

 

ひろどあゆみ
1991年10月25日生まれ 兵庫県出身 2014 年4月、朝日放送(現朝日放送テレビ)に入社。『熱闘甲子園』『芸能人格付けチェック』『サンデーLIVE!!』などに出演中

 

※ABCテレビの阪神タイガース応援チャンネル、YouTube「虎バン」配信中

 

写真・木村哲夫
ヘアメイク・ツジマユミ

 

( 週刊FLASH 2022年6月28日号 )

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