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「有村架純」寿司屋と蕎麦屋で週6バイトの高校時代

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2017.04.24 06:00 最終更新日:2017.04.24 06:00

「有村架純」寿司屋と蕎麦屋で週6バイトの高校時代

 

 放送中のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』は、集団就職で上京した主人公・谷田部みね子の成長を描く物語。

 

 演じる有村架純(24)も7年前、女優を目指して単身上京した。「ひよっこ」だった少女がCM女王と呼ばれ、朝ドラヒロインに抜擢されるまでになる物語もまたドラマティックなのだ。

 

 有村のふるさとは兵庫県伊丹市。空港から近いこの地で育った。共働きの両親と、2つ年上の姉でグラビアアイドルの有村藍里(26)の4人家族だった。
 有村が小学2年生のとき、新築の一戸建てで暮らし始めた。

 

「引っ越して来たときから、美人姉妹として評判でした。お父さんもカッコいいし、お母さんも美人。架純さんは活発な子で、よく家の前の道路で学校の友達と遊んでいました。たまにうちに遊びに来て、子供のオムツをかえてくれたことも。週末は家族でよく出かけていたようです」(近所の住民)

 

 人生の転機は小学4年生のときだ。両親が別居し、姉とともに母親に引き取られた。

 

〈父親のことが大好きで、小さい頃はずっと後ろをついてまわっていました。(中略)父と一緒に住めなくなって、寂しかった〉(「朝日新聞」2013年11月21日付朝刊でのインタビュー)

 

『ひよっこ』のみね子と同じく父親がいなくなった有村家では、母親が1人で娘2人を育てることになった。まもなく正式に両親の離婚が成立したが、ここから有村はたくましく育っていく。

 

「うちでアルバイトをしてくれたのは、高校時代の一年くらい。真面目にやってくれて、お客さんからの評判はよかった。上京するときは家族で空港まで見送りに行きましたが、こんなに有名になってくれるなんてね。今でもこっちに帰ってきたら、店に来てくれます」(市内の寿司店店主)

 

 母親を支えるため、この店と蕎麦店でのアルバイトを掛け持ちし、一時は週に6日間働いていた。

 

 女優を目指すようになったのもちょうど中学から高校にかけて。芸能界で成功して、女手ひとつで育ててくれる母に恩返ししたい思いがあった。

 

「現在の事務所のオーディションを受けたが不合格に。関西弁を直して、ダイエットするという条件を課され、一年後に再チャレンジして合格を勝ち取った。学校に通いながら家族のためにアルバイトに励んだストイックさが、そういうところで生きた」(芸能関係者)

 

 初出演の映画『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年)で監督を務めた関西テレビの三宅喜重氏は、デビュー直後だった有村の出演を初対面で「即決」した。

 

「オーディションではなく紹介で会ったのですが、ガッツのある頑張り屋さんで、芯のしっかりした子だなと思って出演をお願いしました。そのとおり、受験や恋愛に悩む女子高生という難しい役柄にも、弱音は吐かなかった。クランクインは玉山鉄二さんとのラブホテルのシーンだったから、緊張は伝わってきましたけどね(笑)」

 

 このときの脚本家こそ、『ひよっこ』を手がける岡田惠和氏だ。有村の朝ドラ起用は、映画での好演に惚れ込んだ岡田氏の熱望で決まった。

 

 ヒロインが発表される少し前の昨年4月、伊丹市内に日本酒バルがオープンした。店の主は、有村を育て上げた母親だ。座敷とカウンターで25人ほどの店内はほぼ満席。3月下旬、繁盛店を切り盛りする母親に話を聞いた。

 

「(『ひよっこ』は)頑張ってほしいなというくらいです。撮影が始まってからかなりプレッシャーも感じている様子ですが、今はただ見守るしかないですね」

 

――架純さんはお父様にはご報告されたのでしょうか。

 

「架純から父親に連絡することはないと思いますが、父親のほうから電話がいくことはあるかもしれません」

 

 離れて暮らしていても、父娘の絆は生き続けている。じつは、「架純」は本名ではない。芸名の「純」の字は、父親の名から取られているのだ。

 

 母への感謝と、父への複雑で特別な思い。みね子が奮闘する東京で、有村もまた、その姿を重ねるように成長していく。

 

(週刊FLASH 2017年4月18日号)

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