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進化するドローンの世界に興味津々、ライセンスも取得してみた/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.07.23 16:00 最終更新日:2022.07.23 16:00
みなさんはドローンに関心ありますか?
東京オリンピックの開会式で、市松模様のエンブレムから地球儀に形を変えて夜空を彩った1824台のドローンは記憶に新しいでしょう。
テレビ番組でも、『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)や『世界遺産』(TBS系)で、地上からは見ることのできないダイナミックな風景が撮影されています。人気ミュージシャンのMVなど、ここ数年、ドローンを使った演出や映像を目にすることが多くなりました。
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すでにドローンは幅広い産業で活用されており、さらなる可能性を追い求めた実証実験も盛んにおこなわれています。
たとえば、離島に医薬品を届けたり、牛丼やコーヒーを温かいまま運んだり。こうした物資の輸送だけでなく、建設現場の測量・点検、農薬散布や家畜などのモニタリング、災害時の救助や被害アセスメント、気象観測や海洋観測などなど、枚挙にいとまがありません。
つい最近、東京・ビッグサイトで開催された「国際ドローン展2022」(すでに終了)では、長距離航行のできるドローンや遠距離操作システムの出展が目立っていました。最近では、36kgの荷物を積んで、燃料11kgで50kmも飛べるドローンがあるそうです。
趣味でドローンを飛ばす人も増えています。ドローンレースやドローンサッカー、ドローンファイターもあります。
先日、神奈川県の三浦半島でおこなわれたドローンイベントに参加しました。集まってきたのは、ドローンを仕事や趣味で何台ももっているような人たち。
隣り合わせた男性が、自分で撮影したダイナミックな動画を見せてくれました。アマチュアとは言え、なかなかの出来栄えでした。
趣味の世界のドローンでも、内蔵カメラの解像度が4Kというのは当たり前で、地上では撮影できない、迫力ある撮影方法がいろいろあることを知り、感心しました。
現在のところ、ドローンを操縦するのに特別な資格は必要ありませんが、私は自力で操縦技術をマスターできる自信はありません。そこで、和歌山のドローン合宿に申し込んでみました。
JUIDA(日本UAS産業振興協議会)という民間団体が出している認定資格の取得を目的としたプランです。「ソラガク」西向慎一校長先生の指導は、丁寧かつ親切。しかし、まったく初心者の私は、正直、実技にかなり苦労しました。
産業用ドローンはプログラミングされていて、衝突や墜落を回避しながら、GPSで自動航行するシステムが主流です。しかし、私が受けた講座では、プロポ(コントローラー)を使って、自分でドローンを動かさなければなりません。
車の運転にはオートマとマニュアルがありますが、ドローンにも“オートマ” と “マニュアル” のような異なるモードがあります。
4枚の羽根を入れると直径約60センチにもなるドローンを、左右2つのスティックを動かしながら、上昇下降、前後・左右の移動、左右の回転をさせ、ホバリングさせる。“オートマ” モードなら、おそらく30分くらいの練習で飛ばせるようになりますが、これを “マニュアル” で操作するのは本当に難しい!
でも、少しずつ操縦に慣れて、最後は瀬戸内海を望む風光明媚な海岸で、ドローンの醍醐味を実感しました。西向先生は、「動画サイトで他人が撮ったドローン映像を見て、自分で撮りたい映像をイメージしてから実際に映像を撮ると、すごく楽しめますよ」とアドバイスしてくれました。
青空の下、広々とした場所で自由気ままに飛ばすドローンは最高でした。
さて、ここからはちょっと法律的な話を。
まず、私たちが普通にイメージするドローンは、遠隔操作またはプログラムによる自動操縦ができる100g以上のものを指します。100g以下であれば、それは「おもちゃ」なので規制はありません。しかし、100gを超えると、航空法などさまざまな規制が入るのです。
100g以上のドローンの使用には、今年6月20日以降「登録申請」と「リモートID機器の搭載」が必須となり、登録されていないドローンを飛ばすことはできなくなりました。また、登録していても、人口密度や場所などによって制限がかかります。
さきほどドローンを飛ばす資格はいらないと書きましたが、実は、ドローン免許はまもなく国家資格になる予定です。すると簡単には飛ばせないようになりますが、自分の代わりに空を飛んでくれる爽快感と、鳥になったような視界は、一度試したら、きっと病みつきになります。
都会の空にドローンが飛び交う世界が来る日もそう遠くないかもしれません。そのときに楽しめるよう、ライセンスを取得してみてはいかがでしょうか。
横井弘海(よこいひろみ)
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)
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