芸能・女子アナ
佐々木希との結婚をテレビで生発表した「渡部建」の損得勘定
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2017.05.07 06:00 最終更新日:2017.05.08 03:54
「今日のこの放送まで誰にも言うなと言われていたんで」
にやけながらそう語ったのはアンジャッシュの渡部建(44)。4月9日、『行列のできる法律相談所 3時間スペシャル』(日本テレビ系)内の緊急生放送で佐々木希(29)との結婚を発表した。
じつは前日のサンケイスポーツが、1面で渡部と佐々木は近く結婚すると報じていた。当日、渡部は司会を務める『王様のブランチ』(TBS系)に生出演。出演者に聞かれても「スポーツ紙を読んでいない」とスルーした。
「結婚情報をリークしたのはテレビ局側だろう」と語るのはバラエティ番組を手がける放送作家。
「NHKの大晦日の特番で結婚を発表したぺこ&りゅうちぇるも事前に報道があり、番組への期待を高めた。唐突に発表しても視聴者は観ていないので、事前に他媒体で『結婚へ』と報じさせるのが数字を稼ぐテクニックだ」
発表の場を『行列』にしたのは渡部側の思惑。日テレ関係者が語る。
「渡部は4月からMCに抜擢された『王様のブランチ』での発表も検討した。しかし『行列』に決めたのは『恩義』と注目度の差。基本的に事務所側から番組へ『発表したい』とオファーする。グルメ芸人などのキャラづけをして仕事の幅を広げてくれた『行列』には恩義があること、出演する番組のなかでもっとも数字が取れることが決め手だった」
昔のような豪華披露宴の中継は影をひそめたが、最近は渡部のように番組で「生報告」をするケースが多い。2016年12月に結婚報告をした有田哲平(46)は渡部同様、いくつかあるレギュラー番組のなかから『しゃべくり007』(日本テレビ系)を選択した。一方、生野陽子アナ(32)や大島由香里アナ(33)など生の情報・報道番組に携わる局アナに選択肢はなく、当然担当番組での発表になる。
■密着でも1日10万円増
9日の『行列』の平均視聴率は20.2%。渡部が結婚を発表した時間帯には最高の24.2%を記録した。各局が欲しがる結婚生報告。タレント側に特別なギャラは発生するのか?
「今回、渡部が出演した『行列』は3時間スペシャルなのでレギュラー回よりギャラは高いが、それは結婚発表があってもなくても同じ。たとえば、『ロンドンハーツ』でニッチェ江上がしたような公開プロポーズや、結婚までの密着で、ギャラが1日につき10万円程度増えるくらい」(前出の放送作家)
ギャラはそれほど増えなくても、「うまみ」はある。
「タレントのメリットは番組との関係が深まること。一回のギャラの上乗せはなくても、レギュラーが約束されるとか、結婚生活を報告するために定期的に番組に呼ばれるなど、長期的な利益が大きい」(前出・日テレ関係者)
では、実際に番組で結婚報告をする本人はどのような気持ちで挑んでいるのか。2016年10月10日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で結婚と妊娠を生報告した株式トレーダーで、タレントの若林史江(39)はこう語る。
「私の場合は妊娠がわかった時点で、番組プロデューサーさんに発表させてほしいとお願いしました。その後、安定期に入って入籍し、3日後に番組で報告。『5時に夢中!』を発表の場にしたのは10年以上出演した愛着がある番組だから。ギャラの上乗せはないですが、産休に入る前、スタッフさんから北欧のベビー用品をもらいました」
発表した番組との絆が深まるが、こんな指摘も。TBS局員は語る。
「『ブランチ』はいい気分ではない。当然、渡部さん側もわかっているので、今後結婚生活を番組で小出しにするなど、お土産を用意しているはずだ」
前出の日テレ関係者は「『行列』は結婚披露宴の放送なども視野に入れている」と鼻息が荒い。あっちを立てればこっちが立たず……。次に頭を悩ますタレントは誰?
(週刊FLASH 2017年5月2日号)