芸能・女子アナ
ヒロド歩美の「熱虎トーク」 “初二塁手” 佐藤輝明選手が後輩と交わした約束
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.09.10 06:00 最終更新日:2022.09.10 06:00
2年めのジンクスなんて関係ない! タイガースの主砲・佐藤輝明選手は、今季も大活躍しています。中日戦(8月26日)で、セカンドの守備に就いたときは驚きました。その後、虎ファンや阪神OBから賛否の声が上がりましたが、そもそも卓越した野球センスがなければセカンドをまかされることはなかったでしょう。
阪神の元監督・岡田彰布さんは「(ポジションが決まらないから)佐藤はなんぼ打ってもベストナインに選ばれない」とおっしゃっていましたが、矢野燿大監督は内外野を守れるマルチプレーヤーに育てたいのかもしれませんね。いったい “何刀流” になるのでしょう? そんな佐藤選手には、特別な存在の後輩がいます。
【関連記事:ヒロド歩美アナに15に質問!好みの男性は「ヒゲを手入れしてない人」】
「僕がいいプレーをすれば喜んでもらえると思うので、原動力になっています」
こう語る佐藤選手の原動力とは、母校である仁川学院高校(兵庫県)の4つ下の後輩で、現在、宝塚医療大学へ通う槙原葵人(あおと)くんです。彼は高校1年の秋からショートのレギュラーに抜擢されました。ところが、2年(2019年)の秋に、急性骨髄性白血病を発症。懸命の治療とリハビリを経て、2020年6月、野球部に復帰しました。この年、新型コロナウイルスの影響で夏の甲子園大会が中止になり、仁川学院高は8月におこなわれた県の独自大会に参加。槙原くんは四番・ショートで出場し、タイムリーを放ちました。残念ながらチームは初戦で敗退しましたが、槙原くんは同級生と一緒に野球ができる喜びを噛み締めていました。
■佐藤選手が怪我したら自分がサポートしたい
それから2週間後、白血病が再発。抗がん剤の副作用を思い出して気を落としていたところへ、タイガースからドラフト1位指名を受けたばかりの佐藤選手が突然、槙原くんの自宅へやって来ました。高校の監督が「少しでも元気づけてあげてほしい」と佐藤選手に依頼して、サプライズ訪問が実現したのです。
佐藤選手は目の前でボールにサインを入れると「それでキャッチボールするなり、外でバッティングするなりして(笑)」と、ジョークを交えて彼に手渡しました。
「僕も頑張るので、槙原くんも頑張って!」
佐藤選手の励ましを受けて、12月に骨髄移植の手術を受けた槙原くん。つらい治療を終えて退院すると、今度は佐藤選手からバットが届きました。
「槙原くん、退院おめでとうございます。(練習試合の)日本ハム戦でホームランを打ったバットをプレゼントします。これを受け取って、喜んでもらえたら嬉しいです」
佐藤選手は今年の甲子園での初戦に、槙原くんを招待しました。佐藤選手は第一打席でライトスタンドへ120m弾を放ち、タイガースは開幕から続いていた連敗を9で止め、初勝利を挙げたのです。
「プレーが力になっていると思ったら、僕自身も力をもらえますし、もっと頑張りたいなと思います」(佐藤選手)
槙原くんは闘病中のリハビリを支えてくれた理学療法士に感銘を受け「自分も人を助けたい」と、宝塚医療大学に入学。阪神大学野球連盟2部西リーグに加盟する硬式野球部に所属し、再び白球を追いかけています。
2人は新たな約束をしました。それは、槙原くんが頑張って理学療法士になること。そして、もしも佐藤選手が怪我をするようなことがあれば、自分がサポートしたいと願っています。自分が頑張ることで喜んでくれる人がいる。そう思うと、苦しいことも乗り越えていける気がしますね。
ひろどあゆみ
1991 年10月25日生まれ 兵庫県出身 2014 年4月、朝日放送(現朝日放送テレビ)に入社。『熱闘甲子園』『芸能人格付けチェック』『サンデーLIVE!!』などに出演中
※ABCテレビの阪神タイガース応援チャンネル、YouTube「虎バン」配信中
写真・木村哲夫、共同通信