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フランス在住の日本人ママが教える「子供を才能豊かに育てる方法」/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

芸能・女子アナ 投稿日:2022.09.15 16:00FLASH編集部

フランス在住の日本人ママが教える「子供を才能豊かに育てる方法」/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

日下アナ(左)とガステ美智子さん

 

 滋賀県彦根市出身のガステ美智子さんは、現在、フランスに住みながら、7人の子供を育てているお母さんです。外国での子育てに成功したケースとして、これまで何度も日本のメディアに登場しています。

 

「16才の長女は、小学校で1回、中学校で1回飛び級をして、今月から大学生になりました。フランスでは、2学年の飛び級を認められる生徒はたいへん珍しいのです。

 その下の14歳の長男と10才の次女は、バレエのコンクールで優勝し、8歳になる双子の女の子も10月のコンクールに出場予定です。その下には、5歳の男の子と2歳の女の子がいます。次女と、双子の三女四女が年子にあたるので、3人を同時に育てたことが大きな自信につながりました」

 

 

 ガステ家の子供たちは、外ではフランス語を話しますが、家の中はすべて日本語だそう。そのため、上の子はフランス語、日本語、英語、スペイン語の4カ国語を話せるクワドリンガルで、下の子は、日本語とフランス語のバイリンガルです。

 

 お子さんの才能をみごとに開花させたガステさんは、いったいどのような育児をされたのでしょう。子供を才能豊かに育てる方法を聞きました。

 

――お子さんとのコミュニケーションで気をつけていることは?

 

「『○○しなさい』という断定的な命令はしません。『どうしたらいいと思う?』と質問し、本人に考えさせるようにします。

 

 また、ジョークでも『勉強はイヤなもの』という話はしません。勉強は楽しいもの、やったら『偉い!』ではなく『楽しそう』とリアクションするようにしています。

 

――お子さんが7人もいれば、下の子に嫉妬する子供も出てくるのでは?

 

「下に子供ができたら、上の子は “親側” のチームに入れて、子育てに協力するように仕向けます。すると、下の子に嫉妬するのではなく、一緒に下の子をかわいがってくれるようになります。

 

 また、病気のときはチヤホヤしすぎないようにしています。病気で『いい思いができる』と思ってしまったら、癖になってしまうからです」

 

 なるほど、お子さんには自己肯定感を持つ大切さを教え、あとは自由に成長するのを見守っているのですね。導いたり、こうすべきと言わないことが重要だそうです。

 

 それにしても、ガステさんは、どうしてフランスに住むことになったのでしょうか。

 

「一度めの結婚は、2006年。高校時代に付き合っていた彼との授かり婚でした。この結婚で長女と長男の2児をもうけています。ところが、塾講師をしていた夫はストレスが多く、結婚後、モラハラ夫になってしまいました。食事を用意しても『まずそう』と言われる始末で、『豚』呼ばわりされることも何度となくありました」

 

 夫婦の不仲は幼い子供たちにも影響し、夜中にストレスで泣き叫ぶようになったため、離婚を決意しました。

 

 2009年に上京。歯科医の受付で働くようになったガステさんは、英語のブラッシュアップのため、外国人とオンラインでチャットを楽しんでいました。すると、ガステさんのプロフィール写真を見て『あなたこそ運命の人だ』とフランス人男性から猛アプローチが。この方が、現在の旦那さまです。

 

「彼は、すぐに1カ月のバカンスをとり、私の写真を見た3日後に飛行機のチケットを予約して日本に飛んで来ました。到着した日の夕方、私の仕事が終わって、2人で一緒に長女を幼稚園に迎えに行くと、人見知りの長女が初対面のフランス人男性の方に抱きついたのには驚きました」

 

 休日は2人の子供を連れてテーマパークに行くなど、その1カ月はまるで家族のように楽しい時間を満喫。最初から結婚するつもりで来日した彼のプロポーズに応え、2012年に入籍してフランスに移住しました。そこで5人の子供ができ、全部で7人きょうだいとなったのです。

 

子供たち7人と

 

――子供たちの才能を伸ばすにはどうしたらいいのでしょう?

 

「6歳までは怒らず、導くように心がけています。怒っても子供にとっては恐怖しか残りませんから。それと、親である自分たちを “下げる” ようなことはしません。夫婦で褒めあう様子を見せ、無条件で肯定されることを教えています。

 

 子供の前で夫婦ゲンカもしますが、ケンカをするときは、論理的に話し合うようにしています。なにが問題で、どう嫌なのか、どうすれば解決できるのかを話し合うと、それを聞いている子供たちも一緒に考えるようになるのです。

 

 そのほか、物事をポジティブに捉えるアドバイスも欠かせません。

 

 長男のバレエコンクールの前夜のことです。不安を抱えている長男に、私はこう声をかけました。『点数は、できなかったことではなく、できたことにつくの。それから、楽しそうに踊っていたら、それにもつく。完璧にやろうとするのではなく、楽しんでね』。

 

 おかげで、長男は本番でメダルに加え、その会場で1人だけもらえる特別トロフィーまで授与されたんです」

 

 最近もこんなことがあったそうです。

 

「長女が高校修了を認証する国家試験を受けたときのことです。前日、私は、こう話しました。『アドバイスは一つだけ。口頭試験で先生の顔を見た瞬間、『この先生でよかったー』と思ってね。人は、相手が自分のことを好きかどうか自然と感じるの。先生だって、自分のことを好いてくれる人の話なら、気持ちよく聞いてくれる。そうすると、部屋全体の空気もよくなる』。長女は無事、試験を通過できました」

 

 ガステさんの独特の育児法は好評で、いまはZoomで育児セミナーも開いているそうです。子育ての問題は1人で抱え込まず、経験者のアドバイスを参考にしたいですね。

 

■幸せに生きるための3カ条

(1)流れに任せる
 流れに乗って行けば、自然と幸せな時期がめぐってきます
(2)子供は世話を焼き過ぎずに見守ろう
 育てるのではなく、発見を楽しもう
(3)起きたことに悪いことなんてない
 見方を変えればすべてはよいこと

 

日下千帆(くさかちほ)

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

( SmartFLASH )

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