芸能・女子アナ
【最終回!】ヒロド歩美の「熱虎トーク」 「阪神Vの瞬間を球場で3回見たら不吉なことが…」都市伝説を吹きとばせ!
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.08 06:00 最終更新日:2022.10.08 06:00
ヤクルトスワローズの皆さん、ファンの皆さん、連覇おめでとうございます! 速報アプリで試合をチェックしていました。サヨナラヒットの瞬間、私の中に喜びと悲しみの感情が、同時に湧き上がってきました。スポーツキャスターとしてスワローズの選手の皆さんを讃えたい気持ちと、タイガースの優勝がなくなった寂しさ。
そしてもうひとつ。
「先輩、あの都市伝説はまた持ち越しになりましたね。よかったのか悪かったのか…」
【関連記事:ヒロド歩美アナに15に質問!好みの男性は「ヒゲを手入れしてない人」】
じつはABCテレビには、「阪神タイガースの優勝の瞬間を球場で3回見たら不吉なことが起きる」という都市伝説を言う人がいます。こんな縁起でもない冗談話はどこかで消えてほしいものですが、私は入社したてのころに先輩からそんな話を耳にしました。その先輩は、’03年の星野仙一監督時と’05年の岡田彰布監督時に2回、球場で優勝の瞬間を目にしています。つまり、あと1回。毎年、リーチがかかっている状態が続いています。昨年、ゲーム差なしでリーグ優勝を逃したときは、かなり肝を冷やしたことでしょう。今年は9月17日に阪神の優勝が完全に消滅して、都市伝説は来年以降に持ち越されました。
■ネガティブな記事や発言はすべてスルー
さて、プロ野球の開幕とともに始まったこのコラムですが、今回が最終回になります。毎回、原稿を書くときに思うのは、私ってつくづくポジティブな人間だなということ。開幕から連敗が続いていたときも、負けた試合の記憶を消して、次に勝った日を開幕日に設定して気持ちを新たに応援するぞと思っていました。
「四番を固定しないのはよくない」といったネガティブな記事や発言を聞いてもスルー。なんだかんだチームは一時期2位まで浮上しましたからね。その時々で、調子のいい選手が四番でいいじゃないと思っていました。なんでも結果オーライです。新型コロナウイルスで主力選手が離脱したときも「シーズン終盤の大切な時期に離脱する選手がいなくなるので、むしろチームにとっては有利」と踏んでいました。こんなふうに、私は本能でマイナスをプラスにチェンジできるので、いつでも楽しく阪神を応援できるのです。
私が感心するのは、私と真逆の人たちです。負けて味わう悔しさを、真正面から受け止める熱狂的な阪神ファンの人たち。逆転負けすれば機嫌が悪くなるものです。今年は9回2死まで勝っていて、「あと1球コール」までいったのに負けた試合もありました。
30代~40代の阪神ファンに「ファンになったきっかけ」を聞いたことがあります。
「学校の先生が阪神ファンで、試合の勝敗で機嫌のよし悪しが変わるし、宿題の量にも差が出てくるから自分も阪神を必死で応援していた」
このケースが意外と多かったんです(私調べ)。プロ野球の試合結果が、その日の運命を左右する…。これは他球団のファンにもあることでしょう。ただ阪神ファンが違うのは「どんなに負けても応援に行く人が多い」点です。
プロ野球の歴史を振り返ると、阪神はリーグ優勝5回、日本一は1回のみ。今シーズンは一度も首位に立ったことがないのに、12球団最速で観客動員数200万人を突破しました。貴重な時間を使って、安くはないチケット代を払って、負け試合を観せられるのは悔しい。だから、監督や選手に向かって強烈なヤジを飛ばす。そして、また文句を言いながらお金を払い、時間を融通して球場へ向かう。ファンの“タイガース愛”は、海よりも深いのです。
来年こそは優勝して、都市伝説を吹き飛ばして、お口が少々悪い虎ファンも含めて喜ばせてほしいものです。
ひろどあゆみ
1991 年10月25日生まれ 兵庫県出身 2014 年4月、朝日放送(現朝日放送テレビ)に入社。『熱闘甲子園』『芸能人格付けチェック』『サンデーLIVE!!』などに出演中
※ABCテレビの阪神タイガース応援チャンネル、YouTube「虎バン」配信中
写真・木村哲夫