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ギネス認定された航空写真家に聞いた日本&世界の「ベスト絶景」/女子アナ日下千帆の「私にだけ聞かせて」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.10.23 16:00 最終更新日:2022.10.23 16:00
秋の紅葉シーズンが到来し、久しぶりの旅行を計画している方も多いことでしょう。今週はそんなみなさまのために、空から眺める最高の絶景をお伝えします。
航空写真家のチャーリイ古庄さんは、2014年、もっとも多くの航空会社の飛行機に搭乗したとしてギネス認定を受けました。
古庄さんは、東京都荒川区出身。高校卒業後、2年間のアルバイトで学費を貯め、ロサンゼルスでパイロット資格を取得しました。3年ほど現地でツアーパイロットやガイドとして活躍しましたが、1996年に帰国。スカイマークの第1号社員となりました。
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――アメリカでパイロット資格を取得するのは、大変だったのではないですか?
「はい、めちゃくちゃ大変でした。アメリカでプロのパイロットになるには滞在費も含めて2000万円くらい必要です。しかも、最初はまったく英語ができない状態でしたから、テキストを見てもなにもわからないところからのスタートでした。
試験では1000問に論述や口述で答えるのですが、なんとか2年で卒業できた感じです。卒業後はそのまま現地で就職し、日本人向けのグランドキャニオンツアーのパイロットやガイドをしていました」
――帰国後、日米の航空会社勤務を経て、フリーの航空写真家になったそうですが、どのようなきっかけだったのでしょう?
「2001年に9・11のテロが起き、航空業界で人員削減の動きがありました。航空業界は業界内の転職が多いので、いざとなったら戻れると思いましたし、そもそも好条件で退職できたので決断しました」
――独立後はどのようなお仕事をされましたか?
「フリーの航空写真家として、航空会社からの依頼で機体の写真を撮りつつ、写真集を30冊以上出しました。伊勢志摩サミット(2016年)やG20サミット(2020年)ではVIP機の公式カメラマンも務めました。
世界中の空港を利用した経験から、空港運営会社のコンサルの仕事も請け負っています。たとえば、搭乗口までの距離を遠く感じさせないレイアウトの提案などをしています。
実は、成田空港で『フライトショップ・チャーリイズ』というグッズショップも経営していて、飛行機の座席やファーストクラスのアメニティなどを扱っています。いま持っているバッグは、機内で使われている救命ベストをリユースしたものです」
――ギネスに登録しようと思われたきっかけは?
「飛行機に乗ったときの搭乗券を箱にためていたのですが、ある日、数えたら150社以上の飛行機に乗っていることがわかり、ギネスに申請してみました。2014年に認定されたときは153社でしたが、現在は200社以上に増えています。
ただ、コロナの影響でここ3年ほど、搭乗機会がほとんどなかったのが残念です。航空会社が潰れたり、機体が変わったりと大きな変化があるので、これからもまだまだ乗り続けます」
――お仕事以外で飛ぶこともあるのですか?
「はい。最近だと、プライベートヘリで天橋立を空から見たり、熊本の国立公園内にある『瀬の本高原ホテル』に行ったりしました。ヘリは広場があれば着陸できるので、そのまま着陸して近場で食事することもできるんです」
――プライベートヘリとは贅沢ですね。一機おいくらくらいするのですか?
「中古もあるので、安いものなら8000万円くらいです。ただ、格納庫がなかなか見つからないという難点があります。私の場合、購入したヘリを事業会社にレンタルしていて、自分が乗りたいときはオーナー価格で逆レンタルしています。この方法ならヘリを所有しても維持費がかかりません」
――これまで訪れたなかで、特徴的で面白い空港はありますか?
「カリブ海にあるセントマーティン空港は印象的です。私が日本で初めて紹介したのですが、飛行機がビーチぎりぎりを飛ぶので、空港自体が観光地になっています」
パイロット、写真家、店舗オーナー、カメラ教室の講師など、さまざま顔をお持ちの古庄さん。9月9日には、古庄さんが撮影したユニークな飛行機の写真集『ギネス認定カメラマン・チャーリィ古庄が撮った!世界の魔改造旅客機』(イカロス出版)が出版されました。この多忙ぶりを見ると、どんなに時間があっても足りなそうですね。
■空から眺める国内の絶景4選
(1)富士山
不動の人気です
(2)瀬戸内海
しまなみ海道や明石大橋、エメラルドグリーンの海はとても美しいです
(3)阿蘇山
とてもダイナミックな風景が楽しめます。次点として、捨てがたい美しさの「京都の紅葉」をあげておきます。
■空から眺める外国の絶景3選
(1)アラスカ
スキー客をマッキンリーのベースキャンプに送るときに飛ぶと真っ白な世界が眼下に広がります
(2)パラオ
セブンティー・アイランドはこの世のものとは思えない絶景です
(3)セントマーティン空港
ビーチぎりぎりを飛ぶ飛行機は大迫力。次点として、コンパクトに集中した街並みが美しい「マンハッタンの夜景」をあげておきます。
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も
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