芸能・女子アナ
「月9」とは何だったのか「酒井法子」はプレッシャーで発熱
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2017.06.12 16:00 最終更新日:2017.06.12 16:00
「錚々たるメンバーの中でお芝居をさせていただくプレッシャーに、記者会見の3日前から熱が出て寝込むほど緊張しました」
そう当時を語るのは、『ひとつ屋根の下』に出演した女優の酒井法子。最高視聴率37.8%は現在もフジテレビドラマ史上の最高記録だ。
「福山さんは、プライベートでも女性に『愛してる』と言ったことがないと、しきりに照れていらっしゃいましたね。『月9』は私の人生の宝物。海外のライブでも主題歌を歌うと皆さんが盛り上がってくださって。本当に感謝しています」(同上)
「月9」が始まった当時を、『月9~101のラブストーリー』(幻冬舎新書)を上梓した作家・編集者の中川右介氏が振り返る。
「当時は20代の若い女性、テレビ用語でいうF1層をターゲットにしたドラマがなかった。そこへ、同世代の女優をヒロインにしたドラマが登場した。スポンサーも若い女性の購買力に注目しはじめたころだったので、そこにフジテレビは目をつけたのでしょう」
初期から現在の『貴族探偵』までもっとも多く出演している女優は中山美穂。「月9女優」の代表だ。
「10代のアイドル時代から主演し、中山自身が月9を通して女優へシフトしていった」(中川氏)
浅野温子、浅野ゆう子の次に登場したのが、鈴木保奈美。彼女の『東京ラブストーリー』で、月9ブランドは確立された。
「月曜の夜は銀座からOLが消えるといわれた。『東ラブ』という略語が愛称となった」と中川氏。最近の「逃げ恥」などの略称の元祖だ。
「主題曲との相乗効果、若いシナリオ作家の登用、主演俳優を先に決める作り方なども斬新だった。最近は冒険しなくなったので、つまらない」とも語る。
フジテレビ社長の交代劇によって、「月9」は全盛期の輝きを取り戻せるか――。
(週刊FLASH 2017年5月30日号)