芸能・女子アナ
『ひよっこ』寮長役「小島藤子」精神年齢が小4といじられる
芸能FLASH編集部
記事投稿日:2017.06.12 16:00 最終更新日:2017.06.12 16:00
「名前の由来は藤の花のように美しく」
小島藤子。朝ドラのオープニングで、つい目が留まる名前だ。キラキラネームが一般的になった現代だからこそ、その少し古風な響きが際立つのだろう。
彼女が朝ドラ『ひよっこ』で演じるのは、主人公の谷田部みね子(有村架純)たちが暮らす乙女寮の寮長で、地方から上京して働く社員たちの心の支えになるお姉さんだ。
だが実際は、「乙女寮内の役者だと、架純ちゃんの次に年長なのに、はしゃいでいるから、年下の八木優希ちゃんに『精神年齢が小4』だといじられます(笑)。和久井映見さんや架純ちゃんも甘やかしてくれて、『藤子ちゃん、差し入れ食べな』と、真っ先にすすめてくれる。アットホームな現場です」
デビューから10年。きっかけは小学6年生でスカウトされたことだった。
「TSUTAYAでDVDを選んでいたら、父が女の人に声をかけられたことがありました。後日、『あれ何だったの?』と聞くと名刺を見せられて、それがまさかの芸能事務所。人前に出るのは好きではなかったので迷いましたが、中学生になるから新しい挑戦をしようと思って、連絡したことを覚えています」
テレビの初仕事は『おはスタ』。2007年から一年間、「おはガール」を務めた。
「素のテンションが高くないから『朝だよー!』と元気よく振る舞うのが苦手でした。ダンスもダメだったので、放送の終わりには毎回、ディレクターさんと反省会をしていましたね。でも、毎朝生放送に出演したおかげで、ドラマ現場でも物怖じしない度胸はついたと思います」
2008年には、ドラマ『キミ犯人じゃないよね?』で女優デビュー。以降、2009年の『小公女セイラ』、同年公開の映画『おっぱいバレー』などの話題作に出演する。
そして高校卒業を間近に転換点となる作品に出会った。2011年度下半期の朝ドラ『カーネーション』である。
「撮影は大阪で2カ月間。初めて親元を離れた経験でした。主人公の晩年を演じた夏木マリさんとご一緒する機会が多く、方言の芝居の覚え方や、長ゼリフの対応について教えていただくなかで、初めて仕事という意識が芽生えました」
以降、『35歳の高校生』(2013年)などの学園ドラマから、大河ドラマ『花燃ゆ』(2015年)の本格時代劇まで幅広く演じる若手注目株へと成長を遂げた。
さて、その新進女優は多趣味である。ベッドでマンガを読むシーンでは「撮影中なのにマンガの内容に笑っちゃって。仕事を忘れていました」と微笑む。
「マンガやアニメの入口になったのは『スレイヤーズ』。小学生のころに、映画を観てハマりました。そのころ、『りぼん』『なかよし』『ちゃお』の三大少女コミック誌はすべて定期購読。中学生になってからは『ジャンプ』『ガンガン』でした。ゲームは父の影響で、ファミコン、初代ゲームボーイからプレステ4までやっています」
それほど好きなら仕事に繋げたらよいのでは、とすすめてみると、
「好きすぎるから、仕事には趣味を持ち込みたくないんです。もし声優のオファーが来ても、リスペクトが大きすぎて受けられないかもしれない(笑)。私はアニメ展に行ったりできれば幸せです。
先日、高校時代の友達とJーWORLD TOKYO(「週刊少年ジャンプ」のテーマパーク)に行ったときに、ショップでキャーキャー言っていたら、気がつくと半日過ぎていました。仕事になったら、こんなに純粋に楽しめなくなるじゃないですか!」
しっかり者の寮長・幸子は、画面の外では純情オタク。夢中になって好きな話をする姿もまた、可憐である。
こじまふじこ
23歳 1993年12月16日生まれ 東京都出身 NHK連続テレビ小説『カーネーション』につづき、『ひよっこ』で朝ドラ2作めの出演。2017年秋、舞台『関数ドミノ』(10月4日~15日、本多劇場)に出演。そのほか最新情報は、公式Instagram(@fujisan1216)にて