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元巨人の守護神・角盈男氏が「心より申し訳ない」とお詫び…「宣伝部長」務める長男の工務店が「3億5000万円」夜逃げ
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.12.13 06:00 最終更新日:2022.12.13 06:00
「息子の会社の件なので、俺は直接関係ないんだから。役員でもなんでもないんで」
本誌の直撃に、自ら経営するバーの店先で、怒気を含んだ声で答えた角盈男氏(66)。1980年代、巨人のリリーフエースとして“新・8時半の男”と呼ばれ、日本ハム、ヤクルトでも活躍。1992年の引退後は、コーチや解説者、タレントとして活動してきた角氏。その「息子の会社」に、何があったのか。50代男性のAさんが嘆く。
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「一晃氏の会社に、家の新築工事の着手金と中間金で、1800万円を払っています。来年1月に完成する予定が、まだ着工すらされていません」
一晃氏とは角氏の長男で、埼玉県川越市にある「T.O.I.工務店」(以下、T工務店)の経営者だ。現在35歳。
「一晃氏も元プロ野球選手です。東海大相模高時代は、原辰徳氏以来となる1年生で四番を務め、3年時には主将としてセンバツに出場。その後、白鴎大学を中退し、ドミニカ共和国のサマーリーグに参加した際、エンゼルスにスカウトされ、2009年に3Aまで昇格しました」(スポーツ紙記者)
帰国後は独立リーグに所属したが、2012年に引退。福島県で建設業に就いた後、2016年にT工務店を設立した。Aさんが続ける。
「今年2月に住宅展示場で出会った、アメリカの西海岸風の住宅にひと目惚れしました。営業担当者の名刺の裏には盈男さんの写真があり、『宣伝部長』と書かれていました。『うちは角さんの息子がやってる会社ですから安心ですよ』と言われ、私は盈男さんの現役時代を見ていた世代なので、『なら大丈夫だ』と思ってしまいました。商談では、ラベルに盈男さんの写真がプリントされた水を出され、サイン色紙もプレゼントされました」
6月にAさんはT工務店と住宅の建築工事を契約。代金は税込み2800万円で、着手金が850万円。さらに、中間金を850万円、引き渡し時に1100万円を支払う契約だった。
「契約直後、まだ着工もしていないのに、一晃社長は『中間金を払ってほしい』と要求してきました。それも、当初より100万円高い950万円でした。業者に動いてもらうためだというので、渋々支払いました」
しかし、8月に着工予定だった工事は、11月になっても始まらなかった。
「営業担当者を問い詰めると、その場で一晃社長に電話したのですが、繋がらないのです。『社長は逃げたんじゃないの?』というやり取りをしたのが、11月18日の金曜でした。結局、翌週になっても社長はつかまらず、“夜逃げ”だとわかったのです」
今年8月、T工務店を退職したBさんが語る。
「私が退職するまでの1年間は、4人の従業員の歩合給は支払われていませんでした。未払い賃金は、4人合計で700万円近くになります」
金銭管理の杜撰さに呆れたBさんは、T工務店と取引のあるC社に転職。だがC社も、一晃社長から入金がおこなわれていなかった。
「T工務店の元従業員や取引先らで調べたところ、一晃社長には取引先、銀行、役所への未払いなどが33件、施主への戻し金の未払いや工事の未着工が5件あり、12月1日時点で約3億3千万円を滞納していました」(Bさん)
その後に判明したぶんを加えると、債務は総額3億5000万円にのぼるという。12月7日、ずっと音信不通だった一晃社長から、突如C社に一通の封書が届いた。
「『金策に奔走しております。ご容赦賜りますようお願い申し上げます』という“謝罪文”でしたが、連絡先も書かれておらず、時間を稼いでいるだけだと思います」(Bさん)
封書の消印は名古屋だったが、一晃社長の行方は現在もわからないままだ。そこで本誌が角氏を直撃したのが冒頭のシーンだ。12月上旬、午後8時すぎ。立つのはマウンドからカウンターの内側へ変わったが、本領を発揮する時間は不変だ。
「(息子とは)連絡はつかないよ。先月は連絡取れたけど、『みんなに頑張って返済する』って言うから、今月は取ってないんだよ」(角氏)
建築紛争の解決実績が多い齋藤拓生弁護士(つばさ法律事務所)が、こう解説する。
「一晃氏は、民事上の支払い義務や返還義務を負うことは当然です。さらに、事業が破綻することが確実な状況で取引を継続したとすると、一晃氏は詐欺罪に問われる可能性があります。また、角氏がT工務店の広告塔として使われていたことは明らかです。破綻が確実な状況で、角氏が広告塔となることを容認していたならば、不法行為責任を負う可能性がありますし、詐欺罪の共犯となる可能性もあります」
その後、弁護士を通じ、角氏から債権者や顧客に詫びる旨の回答があった。
「今般の内容を直近で知るに至って正直、心より動揺している次第であります。私は、対象会社の事業の運営には関与しておらず、株主、役員、社員でもありません。ただ、長男がおこなう事業ということもあり、少しでも営業の力になればと考え、宣伝部長と名刺に記載することを許諾したものでありますので、私の名前を見て信頼した皆様には、心より申し訳ないと考えております」
角氏が一晃氏から確認した債務は、約2億円だという。
「私も親として、すでに多額の資金援助をしておりますが、今後どのような支援ができるのか見定めていきたいと考えております」(角氏)
リリーフとは違って、この局面での“逃げ切り”は許されない。