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今年のパンNo.1が決定!リンゴの甘酸っぱさがマッチした食パン「朱い宝石」にうっとり/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」

芸能・女子アナ 投稿日:2023.03.04 16:00FLASH編集部

今年のパンNo.1が決定!リンゴの甘酸っぱさがマッチした食パン「朱い宝石」にうっとり/女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」

食パン部門優勝者の菰田さん

 

 みなさんは、パンが好きですか?

 

「ここの○○パンが美味しい」と聞けば、私はつい行列に並んでしまいます。日本にはバラエティ豊かで美味しいパンが驚くほどたくさんあります。

 

 そんな美味しいパンを日夜作り続ける日本のパン職人が、国内産小麦を100%使用して自慢のパンを作り、「日本のパン」ナンバーワンを競う唯一の競技会「第5回 ベーカリー・ジャパンカップ」決勝が、千葉県の幕張メッセで2月28日と3月1日に開催されました。

 

 

 日本のパン事業所で働いている製パン技術者は全国に約100万人。店の規模や状況はそれぞれで、クロワッサンは作っていないけれど食パンは作っている店とか、大手メーカー勤務で、商品は機械化されているけれど、職人として毎日菓子パンを作っている方もいます。

 

 この大会は日本の製パン技術を競うということで、「食パン」「菓子パン」「調理パン」の部門ごとのエントリーが可能。つまり、日本中のパン職人すべてが、ここぞと思う部門で参戦できるのです。

 

 4年ぶりにおこなわれた本大会には、予選を勝ち抜いたパン職人たちが、会場内に設置された特別な厨房で実際にパンを作って日本一を目指しました。

 

 決勝進出は、「食パン部門」には、

 

●あけぼのパン(東京)岸博之氏
●Boulangerie Seize(大阪)郡山宗弘氏
●Backen Heim ボルガ(佐賀)坂井啓太氏
●eggg bakery(東京)の北村佳子氏
●スイートスタイル(東京)鈴木清司氏
●唐人ベーカリー(福岡)桑野景氏
●イスズベーカリー(兵庫)菰田悠記氏
●パン工房 マ・フィーユ(神奈川)山岸隆弘氏

 

「菓子パン部門」には、

 

●クラブハリエ ジュブリルタン(滋賀)辻川公起氏
●ブーランジェリークスパン(兵庫)楠田法久氏
●ポンパドウル(東京)井手優佑氏
●ル・スティル(VIRON丸の内店、東京)遠藤莉菜氏

 

「調理パン部門」には、

 

●ブーランジュリーブルディガラ(千葉)星野里佳氏
●SOLBAKERY(岡山)重冨朋子氏
●ディボーネクラフト(埼玉)諸田三比呂氏
●陸ノマル井パン(レバンテ1番館店、兵庫)末武徹也氏

 

 が出場しました。美味しいパンは、全国各地にあるのですね。

 

 競技会では、「食パン部門」は基本的な食パン(プルマン)、健康栄養を考慮した食パン、ドライフルーツを練り込んだ食パンを、「菓子パン部門」は、発酵させた生地の折り込み2種類と発酵生地6種類を、「調理パン部門」は、具材をのせて焼成するパンを4種類、具材を生地に入れて、練る、巻く、重ねるなどした後に焼成するパン2種類とサンドイッチ4種類をそれぞれ作ります。

 

 審査員は、製パン学校や研究所など日本のパン作りを支えるお歴々です。見た目、香り、食感、味などの観点から審査。制限時間内に製品のディスプレイや厨房の清掃まで終えることも審査対象です。

 

 ちなみに、調理パン部門は、当日の制限時間は8時間で、かつ前日準備は1時間。自分のパンに対する思いと特徴を審査員の前でプレゼンする時間もあります。

 

 選手のみなさんは、朝の5時から会場に来て作業を開始したそうですが、ギリギリまで必死に作っている姿を間近に見て、パン作りって大変だなぁとしみじみ感じました。

 

 その一方、「見た目のきれいなパンは間違いなく美味しいパンです」と、全日本パン協同組合連合会の伊原靖友副会長が教えてくれました。

 

 たしかに、おしゃれにディスプレイされた色も鮮やかな菓子パン、今日のお昼はどれにしようかとあちこち迷う調理パン、焼きたてに包丁を入れた瞬間にホワッと湯気が上がる食パン、どれも見るだけで食欲がそそられました。

 

 鼻を近づけてパンの香りをかぎ、おいしそうに試食している審査員の方々の表情を、うらやましく眺めましたが、審査員も責任重大。

 

 エコール辻 東京の近藤敦志審査員は、「みんなの技術が高いので、どうしても僅差になります。試食をして、味、作り手の思いにのっとったパンができているかがポイント。日本で一番食べられているパンは食パンですが、シンプルがゆえに難しいパンです」と話していました。

 

 そして、栄えある優勝は「食パン部門」に神戸市イスズベーカリーの菰田悠記氏、「菓子パン部門」にル・スティルの遠藤莉菜氏、「調理パン部門」にSOLBAKERYの重冨朋子氏が決定しました。

 

 表彰式で、重富さんは涙、涙。

 

「できあがるパンはいつも違う顔をしています。パン作りはすごく難しくて、でも楽しくて、そして、お客さまに毎日、食べてもらえて。本当にたくさんの魅力があります。長時間のすごい重労働ですが、でも、それより楽しいほうが勝っていて」と、パンへの思いを語ってくれましたが、私も胸が熱くなりました。

 

 香川県出身の菰田さんは、祖父の代まで農業をしていたこともあり、SDGsを自分のテーマとして競技会に出たそう。地元の灘の酒かすや兵庫県加東市のもち麦を使用した食パンは、華やかで甘い酒かすの香りともち麦のカリッとした香ばしさ。ミルクの甘味、真っ赤なクランベリーのさわやかな酸味、リンゴの甘酸っぱさがマッチした食パンは「朱い宝石」です。

 

 この競技会は、ふだん、ほとんどのパンが輸入小麦で作られているのを、あえて国産小麦を使い、その特徴を引き出すことが大切なポイントになっています。

 

 加えて、その地方でしかできないパンへのこだわりが素晴らしく、まさに時代を読んだ「日本のパン」でした。

 

 今回、競技会用に作られた自慢のパンは、まもなくそれぞれの店頭に並び、日本のパンの新たなトレンドを作っていくでしょう。楽しみで、全国パンめぐりの旅に行きたくなりました。

横井弘海

東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)

( SmartFLASH )

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