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市川猿之助「事件」を聞き“盟友”香川照之は号泣 梨園の“後輩役者”たちからは「復帰嘆願書」が!

芸能・女子アナ 投稿日:2023.05.21 06:00FLASH編集部

市川猿之助「事件」を聞き“盟友”香川照之は号泣 梨園の“後輩役者”たちからは「復帰嘆願書」が!

2013年、先代の市川團十郎さんの通夜にて。猿之助と、今回亡くなった段四郎さん(奥)が同じ車に乗って会場を後にした

 

「次の世で会おうね」――。

 

 5月18日、歌舞伎俳優の市川猿之助(47)が、父・市川段四郎さん(76)夫妻とともに自宅で倒れているのが発見され、病院に搬送された。一命を取り留めた猿之助が、キャンバスに書き残していたのが、舞台で共演した俳優(40代)にあてた冒頭の文言だという。

 

 

 猿之助は19日に退院したが、段四郎さんと母・喜熨斗延子(きのしのぶこ)さん(75)は死亡が確認された。

 

「両親の死因は、司法解剖で向精神薬中毒と判明しました。猿之助さんは警察の事情聴取に『死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ』と話しています。猿之助さんの自宅には、処方された睡眠導入剤・ハルシオンが大量にありました。両親はそれを飲んだようです。一家で心中を図ったのでしょう」(社会部記者)

 

 自宅には、複数の遺書が残されていた。

 

「猿之助さんによる(前述の)共演者への書き置きのほか、その男性に自分の遺産を相続させたい旨の遺書もあったといいます。また、段四郎さんも遺書を残しており、そこにも相続について書かれていたようです」(同前)

 

 事件当日が発売日だった「女性セブン」が、猿之助のセクハラ・パワハラ疑惑を報じていた。舞台で共演した役者や劇場スタッフに、役や仕事を盾に、過剰な性的スキンシップを求めていたという。

 

「記事が出ると知った猿之助さんは、明治座で公演中だった主演舞台の関係者に謝罪行脚していました。顔面蒼白で頭を下げたといい、かなり報道を気に病んでいる様子でした。

 

 母・延子さんはプライドの高い方で、息子の不祥事で一生、世間から後ろ指をさされることに、耐えられなかったのかもしれません」(舞台関係者)

 

 一方、報じられた猿之助の“乱行”について「かねてから心配していました」と語るのは、テレビ局関係者だ。

 

「酒さえ入らなければ、こんなにいい役者さんはいないんですが……。

 

 2020年、猿之助さんは大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)に出演し、注目を集めました。劇中で堺雅人さんを追い詰めた『詫びろ!』というセリフは、彼の“鉄板ネタ”。銀座や六本木の高級クラブで披露しては、女性たちに大ウケして、本人もご満悦でした。しかし最近では、ドラマを見ていない若い女性も増えてきて……。酔いの回った彼は露骨に不機嫌になり、『部屋にテレビ置いてないなんて、貧乏なの?』『君の親は水商売をしていることを知っているの?』などと執拗に女性に問い詰めて、ハラハラさせられることも多かったです」

 

 だが、この程度ならば酒席ではよくあること。一段とひどくなったのが、コロナ禍に突入してからだったという。松竹の関係者が語る。

 

「大っぴらに飲み歩けなくなり、身内の歌舞伎仲間と、人目をはばかり高級ホテルの部屋を借り切って、宴会を開くようになりました。それがストレスだったのか……。次第に過激な会になっていったのです。

 

 猿之助さんはいわゆる“キス魔”で、酔うとすごく距離が近くなる。『女性セブン』で報じられたような濃厚接触がたび重なり、ご本人に直接、苦言を呈したこともありました」

 

 そんな猿之助をここ数年、支えてきたのが、従兄に当たる香川照之(57)だった。

 

「いま、誰よりも打ちひしがれているのは、香川さんでしょう。事件の一報を聞いて、号泣したと聞いています。猿之助さんが2007年に、NHK大河ドラマ『風林火山』でテレビドラマに初出演した際には、香川さんが『従弟の亀治郎(当時)をよろしく』とあいさつ回りをしていました。一方、香川さんが市川中車を名乗って歌舞伎に挑戦した際に、サポートしたのが猿之助さん。2人の関係はいわば“盟友”です。香川さんが、2022年の性加害問題から歌舞伎界に復帰できたのも、猿之助さんの尽力があってこそ。猿之助さんが歌舞伎界を離れることになれば、ほかに後ろ盾のない香川さんが、今後も歌舞伎役者として活動するのは絶望的でしょう」(歌舞伎関係者)

 

 今回の事件を悲しむのは、香川だけではない。別の歌舞伎関係者は「猿之助さんがいなくなれば穴は大きい」と嘆く。

 

「演出も主演もできて、脚本まで書けるのは、梨園では猿之助さんだけ。猿翁(えんおう)さん(三代目市川猿之助)も、脚本までは書きませんでしたから。昨今は『ワンピース歌舞伎』で主役を務めるなど、歌舞伎人気を支えてきました」

 

「女性セブン」では、若手役者へのハラスメントを告発された猿之助。梨園では、「すでに告発した“犯人探し”は終わっています。猿之助さんに切り捨てられて、恨みを抱えた関係者の腹いせとも……」(前出・歌舞伎関係者)という。「昼の部が始まったばかりの歌舞伎座に、事件の第一報が届くと、『ざまあみろ』と言い放った役者が、いるとかいないとか……。猿之助さんの不遜なところを嫌っていた人も多いのです」(同前)。

 

 だがその一方で、高価な服を買えばすぐに、お下がりとして後輩に譲るなど、面倒見のよさでも知られていた。

 

「猿之助さんがこのまま表舞台から身を引くことになったらと、かわいがられていた後輩連中は『裏方でもいいから、猿之助さんを歌舞伎界に復帰させてほしい』という嘆願書を集めて、松竹に提出しようと話し合っていますよ。このまま退場させるにはあまりにも惜しい人材だからです」(前出・歌舞伎関係者)

 

 実際、猿之助の量刑はどのように考えられているのか。前出の社会部記者が語る。

 

「一家で話し合って心中したということになれば、死刑もありうる殺人罪ではなく、せいぜい自殺ほう助や承諾殺人での立件になると見られます」

 

 若狭勝弁護士もこう話す。

 

「承諾殺人罪ならば、被害者が2人でも量刑は懲役10年程度。自殺ほう助罪なら7年ほどでしょう。両親が自殺し、それをはかなんだ猿之助さんが後追い自殺を図ったということになれば、罪に問われない可能性もあります」

 

 ザ・ショウ・マスト・ゴー・オン――。その言葉どおり、猿之助の主演舞台は、香川照之の息子・市川團子(だんこ)と若手俳優の中村隼人(はやと)が代役を務めて続けられると発表された。一度は自ら死を選んだ猿之助が、舞台に戻る日は来るのか――。

 

写真・伊藤 修、梅基展央、共同通信

 

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( 週刊FLASH 2023年6月6日号 )

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