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『めざましテレビ』エンタメキャスター小山内鈴奈アナ 故郷・津軽の名品“こぎん刺し”ポーチに入れる必須アイテム

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2023.09.09 06:00 最終更新日:2023.09.09 06:26

『めざましテレビ』エンタメキャスター小山内鈴奈アナ 故郷・津軽の名品“こぎん刺し”ポーチに入れる必須アイテム

いつも持ち歩いているというこぎん刺しのポーチ

 

フジテレビアナウンサーになる自信ですか? なれたらいいなぁとは思っていましたが、まさか私を選んでくれるとは、夢にも思っていませんでした」

 

 半分、謙遜に聞こえるこの言葉も、フジテレビの系列局がない、青森出身の小山内鈴奈アナ(26)が口にすると、リアルな響きがある。

 

 しかも――。出身大学は、テレビの世界とはかけ離れた国立弘前大学理工学部物質創成化学科。地方からキー局のアナウンサーになるのも異例なら、理工学部からアナウンサーになるのも異例。まさに、異例ずくめの合格だった。

 

 

「最初から合格できるはずがないと思っていたので、親にお金を出してもらうわけにもいかず、1次面接から、ずっと夜行バスで往復していたんですが、2次、3次、4次と、なぜか通って。合格です! という連絡をいただいたときも、半ばあきらめながら、近くのファストフード店でポテトを食べていました(笑)」

 

 しかし大変だったのは、ここから。友達とのおしゃべりも、授業中の会話も、すべて津軽弁。いわば、なまっているのが“標準語”だった小山内アナにとって、試練の日々が待ち受けていた。

 

「言葉を直すには、まず耳で聞いて、それから実際に話してみるのがいちばんだと教えていただいたのですが、合格した後も、実験や卒論で忙しいうえに、コロナ禍で簡単には東京に行けなくて。私のために、先輩アナウンサーがオンラインで講師をしてくれたんです。もう、先輩たちには感謝しかありません」

 

 卒業後は、生まれ育った故郷・弘前を離れ、単身上京。初めての一人暮らしをスタートさせた。

 

「ホームシックにはならなかったのですが、東京に遊びに来てくれた母と妹が弘前に帰るたびに、ひとり、残されるのがつらくて寂しくて……2人を見送りに行った帰り道は泣いていました(苦笑)」

 

 郷愁で胸を焦がす――というほどの切迫感はない。しかし、何かの拍子にふっと思い出すのは、懐かしい故郷の風景……桜の花が咲き誇る弘前城であり、あたり一面を埋め尽くす真っ白なリンゴの花であり、“津軽富士”と称される岩木山の雄大な姿だ。

 

「東京に出てくるまで気がつかなかったのですが、弘前っていいところだなぁと思うようになりました」

 

 そんな小山内アナが2023年の春、帰省した際、ふと目を留めたのが津軽地方に伝わる刺し子の技法、“こぎん刺し”のかわいいポーチだ。

 

「こぎん刺しは、家庭科の授業で習うほど身近なもので、見つけた瞬間“あっ、これだ!”と。リップ、イヤホン、クシ……放送前に必要なものを入れて持ち歩いています」

 

 入社1年めで、“めざましファミリー”の仲間入り。3年めに突入したいまも、月、火のエンタメキャスターとして活躍している。

 

「ミスがない日はほぼないので(苦笑)、毎日が勉強です」 と、はにかむような笑みを見せる小山内アナの横には、番組開始当初からエンタメキャスターを務めている大ベテラン、軽部真一アナがいる。

 

「弘前では『めざましテレビ』が放送されていないので、面接でお会いした軽部さんを会社のエラい人だと思ってしまって(笑)。それ以来、迷惑をかけてばかりですが、軽部さんのすごさを日々目の当たりにし、勉強させてもらっています」

 

 当意即妙にして臨機応変。ときにはユーモラスに、ときにはウイットに富んだ言葉で、空いた時間をつなぐ軽部アナを仰ぎ見る毎日だという。

 

「5秒という指示が出たらきっちり5秒。10秒だったら10秒。知識の量も信じられないほど多いですし、ご自身をネタにして話をすることもありますし……ほんと、すごいとしか言いようがありません」

 

 そんな小山内アナが、ネットニュースをにぎわせたのは、2023年6月。あるCM発表会でキャラクターを務める松山ケンイチと王林の2人へ、“めざまし独占”津軽弁インタビューをおこなったときだった。

 

「はははははっ。あのときは収録前から青森ネタで盛り上がって、すごくリラックスした状態のまま楽しくインタビューさせていただきました。なまりは先輩たちの指導のおかげでだいぶよくなりましたが、相手が津軽弁だと、何も考えずにすっと出ますね」

 

 天真爛漫。素朴で人なつこく、どこまでもまっすぐで、透き通るような明るさを持つ小山内アナは、津軽弁という武器を手にしたまま、自分が思い描く理想のアナウンサーを目指し、ひた走る。

 

「報道、バラエティ、情報……分野はなんでもいいんですが、“小山内だったら大丈夫だよね”と言っていただけるようなアナウンサーになりたいです。というか、そんなアナウンサーになれるようにがんばります!」

 

おさないれいな
1996年9月18日生まれ 青森県弘前市出身 弘前大学理工学部物質創成化学科を卒業後、2021年にフジテレビ入社。現在は『めざましテレビ』エンタメキャスター(月、火)や、『週末はウマでしょ』(毎週金曜日22時52分~23時)のほか、『FNN Live Newsイット!』で、金曜日にフィールドキャスターを担当

 

(取材&文・工藤 晋)

(写真・中村 功)

( 週刊FLASH 2023年9月19日号 )

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