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小室哲哉が再び借金地獄 2億9234万円“貸主”社長が激白「彼の日常には、莫大な費用がかかります」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2023.12.18 06:00 最終更新日:2023.12.18 06:00
12月10日、東京の代々木第一体育館でおこなわれた松任谷由実のデビュー50周年記念コンサート。20席ほど設けられた赤い椅子のVIP席に、小室哲哉(65)の姿があった。
「ごく普通のジャケット姿でしたが、髪を金色に染め、ひと目で小室さんだとわかりました。入口には、ミッツ・マングローブさんらのものと並んで、小室さんが贈った花が飾られていました」(観客の男性)
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1990年代の音楽シーンを席巻し、総資産100億円以上といわれた小室は、2000年代に入ると失速。東アジア圏での音楽事業で大失敗し、70億円以上の借金を負った。そして2008年、自作の約800曲の著作権を架空売却した詐欺事件で逮捕され、2009年に有罪判決を受けた。
「逮捕時、小室氏が経営するプロダクションの口座には、6000円あまりしか残高がなかったそうです。被害者への解決金をはじめとした負債6億5000万円は、小室氏の楽曲を販売してきたエイベックス・グループの松浦勝人会長が個人資産で肩代わりしました」(経済ジャーナリスト)
2018年に不倫報道により引退を表明した後、地に落ちた天才プロデューサーは再び表舞台に返り咲く。
翌2019年には活動を再開させ、2022年には理化学研究所の客員主管研究員に就任。同年秋には、対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター6』のイメージソングとして、1994年に篠原涼子が歌い大ヒットした『恋しさと せつなさと 心強さと』を28年の時を経てリアレンジした。
ユーミンのコンサートを鑑賞したのも、12月20日に発売される彼女のコラボベストアルバムに参加した縁だろう。
このように、近年の小室は“身ぎれい”になり、音楽活動を続けているはずだったのだが――。実際は、再び巨額の借金を負っていることが、上場企業の開示資料で明らかになったのである。
東証スタンダード上場のTHE WHY HOW DO COMPANY(以下、ワイハウ社)が、11月29日に公表した2023年8月期の有価証券報告書の中で、小室に貸し付けをおこなっていたことが記載されていたのだ。
《小室哲哉氏は個人的な借入の返済のための資金繰り活動に多くの時間を費やしており、アーティストとしての才能を発揮して創作活動をするための時間が大幅に制約されておりました》とあり、小室が創作活動に専念できるよう、ワイハウ社は資金支援を決めたという。
貸付金利は2%。担保もなく、融資として破格の低金利だが、それでも年間500万円近くの利払いが発生する。前出のジャーナリストが語る。
「ワイハウ社はソフトウエア開発を目的に2004年に設立されました。2年後に東証マザーズ(当時)に上場しましたが、業績不振に陥り、大株主や経営陣の入れ替わりが激しくなりました。ここ最近も、5期連続の赤字で、投資家には“わけあり企業”として知られていますが、2023年8月からは筆頭株主だった田邊勝己弁護士が社長に就任し、再建を図っています」
近年ではスマホゲームやゴルフ用アプリ、飲食事業「渋谷肉横丁」まで、さまざまな事業を展開してきたワイハウ社。2022年1月に小室と業務提携契約を締結し、8月に執行役員に迎え入れた。
同時に、小室が所有するPavilions社(以下、P社)とSOUND PORT社(以下、S社)の2社を子会社化。新たにエンタテインメント事業を立ち上げ、小室を核としてコンサートなどをおこなうほか、音楽とITを融合させてメタバース(仮想空間)事業に参入すると発表していた。
「業務提携から1年たち、同社のエンタテインメント事業は、5400万円の利益を計上しています。しかし、11月28日におこなわれたワイハウ社の株主総会では、『小室氏への貸し付けの返済状態はどうなっているのか。不良債権化するリスクはないのか?』と質問が飛ぶなど、不安を拭えない株主は多いようです」(総会に参加した株主)
事実、ワイハウ社に対する小室の借金は増えている。8月期末時点で、小室への貸付残高は、当初より800万円増えた2億4344万円に。さらに、P社とS社を通じた「資金の仮払い」が3518万円、「経費の立替」も1372万円計上されている。
仮払いと立て替えは一時的なものとはいえ、借金には変わりはない。小室は今、合わせて2億9234万円もの借金を抱えた身なのだ。
小室は2022年12月にワイハウ社の取締役に就任していたが、2023年7月末に辞任していたことが、株主総会招集通知に記載されている。今後、借金が返済される見込みはあるのか。ワイハウ社の田邊社長を直撃すると、60分にわたって取材に応じた。
「小室さんからは、『僕のパトロンのつもりでいてくれ』と言われています。小室さんの日常には、莫大な費用がかかります。たしかに、常識を超えた金額です。でもこれは、音楽活動や創作活動に必要な経費です」
そして、小室からの返済が順調であることを強調し、こう続けた。
「小室さんは、前夫人(2021年に離婚が成立したKEIKO)への慰謝料の支払いもあります。またこれまでも、小室さんの音楽活動に経済的支援をしていた事業家もいました。小室さんがその方々から借りたお金を清算して、弊社のエンタテインメント事業に専念していただけるように、概算で数億円の先行投資をしています。貸し付けなどは、そのなかで事業費ではない費目を計上したものです」
ワイハウ社の取締役を辞任した小室は、同社のエンタテインメント事業にどう関わっていくのか。
「P社の音楽事業として、2024年から小室さんの音楽活動40周年の記念コンサートを全国で開く予定です。『小室ファミリー』と呼ばれたアーティストのコンサートツアーも計画しています。また、メタバース事業として、AI技術を使ったまったく新しいVR-SNSプラットフォームを中国企業と開発中です。どちらの事業も、小室さんの存在が不可欠だと考えています」
本誌は小室の借金についてP社にも問い合わせたが、期日までに回答はなかった。
「小室さんは、活動を再開させたTM NETWORKの活動に手応えを感じており、『お金にだらしないと思われないよう、きちんとアーティスト活動を続けていきたい』と周囲に意気込みを語っているようです」(小室の関係者)
それほど強い音楽への愛を持ちながら、なぜ再び借金地獄へ――。