芸能・女子アナ
清水アキラの三男を一喝した「美川憲一」心中に感謝の気持ち
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2017.10.19 11:00 最終更新日:2017.10.19 11:00
歌手の美川憲一が吠えた。それは、ご意見番としてではなく、“感謝” と “戒め” の気持ちからであると思う。
美川は10月14日、ホテル雅叙園東京で行われたデヴィ夫人主催のパーティー前に会見を開き、マイクの前に登場するといきなり「バカヤロー!」と険しい表情で一言。続けて「やるせないというか、切ないというか、悲しい」とあきれた。
さらに続けて「悔しい。立ち直ってもらいたいと思った。でも、あのアドバイスはなんだったのか」と、やるせない気持ちを爆発させた。
「バカヤロー」と言った相手は、11日に覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された清水アキラの三男でタレントの清水良太郎容疑者である。
美川は9月29日放送のTBS『今夜解禁!ザ・因縁』で良太郎容疑者と対談し、今年2月に違法カジノでの賭博疑惑について「あんなことぐらいで。逮捕されてないじゃないですか!」と、無反省な態度に「運よく逮捕されなかっただけでしょ! このままいくと、あんた終わるわよ!」と、大説教したばかり。
美川は、自身も過去に大麻取締法違反で逮捕され、その後カムバックした経験から「離れたファンを呼び戻して、来てくれる努力をした。そういうことがバネになった」と、会見で語っており、失った信頼を取り戻すことの大変さや難しさを実感しているからこそのアドバイスだった。
美川は自身の事件以降、テレビの出演回数も減り、スナックでの営業や地方の温泉などのいわゆる地方のドサ回り公演が続いた。
私は、ちょうどその頃、取材をしたことがある。美川の営業先は名古屋だった。しかし、そこは会館のステージでもホールでもなく、少し大きめのクラブだった。
取材のカメラは1カメ、新聞社も2社ほど、全部合わせて10人にも満たない取材陣。それまで一声かければマスコミが少なくとも40~50人は集まっていたのだから、つらく、信じられない現場だった。
その後、ものまねブームがやってきた。コロッケの美川憲一のものまねが大受けするなか、ものまね番組で、美川本人が登場したことから人気が復活した。
美川は、コロッケに感謝すると同時に、ものまねブームの一角を担っていた清水アキラたちや、支えてくれたファンへの感謝の気持ちを忘れていないのだ。もちろん、そこには自分への戒めもあるはずだ。
会見で美川は「私だって自分の過去をさらけ出してまで言いたくない。でもこのことで後輩の若い人たちが眼を覚まして少しでも活躍することに力添えできればいいかな」と語った。この言葉は、良太郎容疑者の心にキチンと届くだろうか?(写真・文/芸能レポーター川内天子)