芸能・女子アナ
爆笑問題「太田光」が語ったビートたけしと渥美清の共通点
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2017.10.25 11:00 最終更新日:2017.10.25 11:00
10月17日放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)にて、爆笑問題の太田光が、ビートたけしと渥美清には共通点があると語っていた。
先日、太田の所属事務所のライブで、たけしが落語を披露。その様子をこう振り返っていた。
「あんまりネタがあやふやで、入ってなかったんですよ。内容もめちゃくちゃですよ、飛んでるから。だけど、『てめえ、この野郎!』って怒る瞬間、上手に向いて、俺の方に顔がきた。完全に、『アウトレイジ』でした」
その様子は、前科者ならではの存在感だったという。
「あれはね、舞台でも言いましたけど、前科者じゃないとできない迫力なんです。要は、犯罪者じゃないと、あの迫力出ないんですよ。『ああ、痺れる』って思って。もう、オチがどうとか、そういう問題じゃないんだなって思って。『落語って、人なんだな』って。(春風亭)一之輔師匠も言ってたけど、『人なんですよね、落語って』って」
さらに、タレントで園芸評論家の高田文夫が渥美清をインタビューした際に語っていたことを、たけしの話に結びつける。
「高田先生は最初に渥美さんを見たときに、『この人、この怖さはなんだろう?』と。つまり『面白いのに、(どうして)ニヒルで寂しさを背中に感じるんだろう?』と。
後々、結核で肺を失ってたりとかそういうことがあるっていうのを知って。ましてや渥美さんってロック座の……あの人、本物ですからね、言ってみればテキ屋っていうか。任侠だった……」
ここで相方の田中裕二が「やめさなさいよ」と制止するが、太田は止まらない。
「だから、そういう本物さがあるんだっていうのを、ちょうど読んで。ああ、たけしさんのあの迫力って、渥美さんに通じてるんだってわかったんだよね。
渥美さんのあのタンカ切ったときの、軽いトーンなんだけど、目が小さくて『なにを、この野郎』って言うときの、あの渥美さんの怖さ。それでちょっと、むっくりしてて。振り向きざまの表情とかって、あれ、浅草の伝統なのかな」
現在では少しの不祥事でも芸能生命に関わってしまうが、芸能界がおおらかだった時代には、凄味をもった名優たちが多かったのだろう。この “浅草の伝統” を継承する芸能人はいるのだろうか。