そうした秘密を抱えていた2人の関係は、その後もかなり深いものになっていた。
「約3年前、本気で関係を解消しようとA子が、別れを切り出したことがありました。すると村田は、まるで“冬彦さん”のように『別れたくない』と取り乱したそうです。
それ以降は、A子も村田に『これはやめて』と言えるようになり、報道前は逢瀬が週2~3回に増えていました。A子の愛犬も、村田から『俺を頼ったらいい』と言われて、2023年のクリスマスに2人で飼うことにしたと聞いています。
なので、報道後もきちんと話し合うと思っていたのですが、突如、村田の弁護士を通じて、『犬の飼育代』という名目で手切れ金の1000万円を払う代わりに、交際解消を迫る書面を渡されたそうです。
村田からも『悪くない話だから、この条件をのんでくれ』と言われたものの、A子は一度、断わっていました。しかし、その後も提案が続いたため、A子は決断を悩んでいたのですが、その提案も、いきなり村田側から破棄されたと言うんです」
約2時間に及ぶ親友の告発について、A子さんはどう答えるのか。
本誌が事実確認をすると「詳しくはお話しできませんが、記録が残っているものはそのとおりだと思います」と、内容を否定しなかった。
4月1日、村田を直撃。A子さんへのDVなどを尋ねた。
――2018年5月に泥酔してA子さんを蹴ったことがあったと。
「そんなのないんで。彼女は大袈裟にしゃべる人なんで」
――報道後も電話でA子さんに交際継続を匂わせましたよね。
「電話はしましたよ。(継続は)あり得ない。彼女はよりを戻したいと言ってたので『その可能性はなくはないよ』『こんな状況でそういうことを言ってはダメ』と言いましたよ」
――手切れ金を提示した?
「あり得ない。全部弁護士を通してるんで。(憔悴していることは)彼女の主観でしょ」
直撃に対して、「弁護士に聞いてください」と繰り返した村田。そこで同日、彼の代理人弁護士にBさんの証言を詳細に記した質問状を送ったが、いっさいの回答がなかった。
あらためてBさんはこう話す。
「A子は、10年近く交際した村田と、最後に会って話すこともできず、彼が自分のことしか考えずに彼女を裏切ったと感じています。
当初は、村田と“痛みわけ”と考えて『自分自身も十字架を背負って生きていかなければ』と話していたA子ですが、いまは彼から一方的に悪者扱いされている状況にショックを受け、精神科に通っています」
ロンドンオリンピックでの金メダル以降、「家族愛」を見せる姿で“ただのアスリート”以上の賞賛を得た男の拳は、汚れきっていた。