お笑い芸人、バナナマンの設楽統が、東京ドームで開催された乃木坂46のライブに行った際のエピソードを、11月10日放送の『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ系)にて語っていた。
トークが本業である芸人にとって、アイドルのMCはそこまで面白いものではない。そのため、場合によっては全く笑わないことがあるというが、日村勇紀は乃木坂のライブを観て笑っていたという。
「(日村は)超笑うんだよ、MCで。ぶっちゃけ、アイドルのトーク……正直、声を出して笑うかって言ったら、ギアの入れようによっては、全く笑わないじゃん。もちろん、俺ら乃木坂っていうので、他の子がしゃべるのとは違うけど。
乃木坂っていうのが乗っかってるから、おれもニコニコしながら見てるけど、日村さんって『ふふ、ふふ、ふふふ』って笑い。気持ち悪いんだもん。すごくない?(笑)」
また、関係者席に座ったため、ノリノリにならず静かに見るはずが、日村は曲に合わせて踊っていたとか。
「ずっと踊ってんだよね。ちょこちょこね。ああいうライブで、何もしないでじっと見るの “地蔵” って言うんでしょ。あとはわからないけど、一緒になって踊るのも名前あるんだろうね。大仏?」
また、設楽はライブの展開についても言及。
「乃木坂って、アイドルグループなんだけど、ちょっと哀愁というかさ。そういうものがベースにあるライブだったの。いろんな演出もよかったし」
特に、アンダーと呼ばれる選抜ではないメンバーたちによるパフォーマンスの感想を述べていた。
「途中でさ、悲しい感じにならなかった? アンダーっていう、選抜(メンバーたち)と違って日の目を見ない、みたいな。そういう曲があるんだ。アンダーの子に『アンダー』って曲を歌わせて。
『あなたは私がどこにいるかわからないかもしれない』みたいな、本人たちの気持ちが詩にあるの」
一見むごい演出だが、効果的でもあるという。
「これをその子たちが歌うって、むごい……って思ったんだけど。でも、それを歌うことによって、やっぱり他の曲と気持ちが違うんだろうね。ものすごいグッとくるの。
歌ってる子たちが格好よく見えるし。そこを見越してあれ(曲)を渡してるとしたら、やっぱり常人じゃないんだろうね、発想が。
あの曲は知ってたけど、ああやって歌ってるのを聴くと、秋元さん……あれをどこまで考えてるのか」
日村のように踊ることはなかったが、乃木坂のライブによって、設楽の心も動かされていたのだった。