「(離婚は)まだしてないんですよ。自分ら親の責任として、子供のためにも早く、しっかり前向きに進みたいんやけどね……」
前日から降り続いた雨も上がった10月下旬のある日の午後、ますだおかだ・岡田圭右(48)は、赤いスポーツカーの窓を開けた。
かつて同じ芸人だった妻・祐佳さん(45)との別居が発覚して約2カ月。2016年秋から一人、自宅から離れたマンションに暮らす。2017年8月、「女性自身」が「妻が仕事復帰したことで夫婦仲に亀裂が入り、離婚危機を迎えている」と報じた。
ーー原因はやはり、結実さんとの共演をきっかけに芸能界に復帰したい祐佳さんに反対したことか。
「それが原因では全然ないね。夫婦がこういう状況やから、自分もなんかしなければいけないという思いで一歩踏み出したことやから……」
本誌が今回岡田のもとを訪れたのには理由があった。長女でタレントの結実(17)は現在バラエティ番組でブレイク中。愛する娘の進学問題について、離れて暮らす岡田が悩んでいると耳にしたからだ。そのことを問うと、父の目にはうっすらと光るものがあった。
ーー大学に行かせたい岡田さんと、芸能活動に集中させたい祐佳さんとで意見が割れた?
「それも皆さん言われるけど、嫁も『大学に行かすんやったら、芸能界に行ったほうがええ』とは言ってないんで。進路の方針の違いでこうなったわけじゃなくてね」
ーー大学には行ってほしいと思っている?
「自分の両親が、とりあえず大学は出とかなあかんという教えがあったんで、自分も子供たちにと。大学出てるほうが、いろんな次の選択肢が広がるいう考えでね。芸能活動やるんやっても、ちゃんと大学は入ってほしいなって」
結実は現在、高校2年生。芸能活動との両立は容易ではなく、留年の危機に瀕したことがある。岡田は「大学進学どころか留年なんて……」と、娘の成績悪化をひどく心配していたという。
ーー仕事が忙しく、高校の進級や卒業もたいへんでは?
「そうやねんなぁ……。いま通信(制課程)に行ってるんやけど、ちょっと離れて暮らしてるんで、勉強のことは本人がしっかりやるしかない。高校生活とか友達を財産にして、もしテレビの仕事をやっても高校生らしい視点で話せるように、学校はきちんとやっとけと言ってる」
ーー芸能活動に反対ではない?
「本心言うたら厳しい世界やし……。人間関係もこんなしんどい思わへんかったもん、芸能界。(結実が)NHKとか出させてもろとるころは、いい経験や思てやらしててん。でも、まあ……、これからの人生をジャッジするんは自分やから、本人の意思にまかせて、やるんやったらやる、と」
ーーブレイクは嬉しい?
「まあ、複雑でね。でも、成長も早いし、俺よりええコメントするときあるし、俺も出たことないゴールデンの番組出とるし。そんなん見ると、嬉しいんですよ。まわりの人に感謝を忘れんように頑張ってほしいなと思います」
ーー結実さんのために、家に帰る選択肢はない?
「まあ、それも選択肢に入れながら、いい方向に進めばええんやけどね。またはっきり決まったら発表する機会もあると思いますんで」
スポーツカーのごとく芸能界を走り抜けていく父娘の思い。それぞれの軌跡を描いて、新たな家族の形を模索していく。
(週刊FLASH 2017年11月14日号)