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萩本欽一「今だって視聴率100%男と呼ばれたい」

芸能・女子アナ 投稿日:2017.11.27 11:00FLASH編集部

萩本欽一「今だって視聴率100%男と呼ばれたい」

 

 1週間のレギュラー番組の視聴率を足すと、100%を超えたという「欽ちゃん」こと萩本欽一。そんな彼が、同じく「視聴率男」土屋敏男氏が監督する映画に出演した。テレビの申し子は、今のテレビをどう見ているのかーー。

 

 日本テレビの土屋敏男プロデューサーが、6年の歳月をかけ欽ちゃんに密着した様子を描くドキュメンタリー映画、それが『We Love Television?』だ。

 

「映画を撮られているとは知らなかった。完全な騙し討ちで、ポスター撮影の日に知ったほど。撮られてると思ってないから、かなり “素” で語る自分が出てしまっているかな。自分の葬式のときに流してほしいくらい」

 

 映画の冒頭、欽ちゃんは自宅で土屋監督の直撃を受け「また視聴率30%の番組を作りましょう」と提案される。番組作りが開始し、欽ちゃんはお笑いに徹底したこだわりを見せ、奔走する。

 

「ああいう出会いが、テレビを始めるときは大事。土屋さんのことが大好きだし、番組が当たる予感もあった。仕事は、共演者やスタッフを好きになって『コイツに恥をかかせたくない』と思うと、うまくいくんです。自分の欲でやった番組は、たいていコケます」

 

 番組は、日本テレビ系列で放送された。その視聴率を、土屋監督は欽ちゃんに伝えに行く……。

 

「番組は終わったけど、まだ終わりじゃないんです。コント番組をやって、その様子が映画になり、今また別の局からコント番組の依頼が来ています。

 

 視聴率30%はたんに番組ではなく、そこに至る物語がもらえる数字。僕は熱のある物語を作っているんです。『この時代でも30%獲れる』という気持ちで作る。30%番組をいくつもやれば、100%になる。時代がどう変わろうと視聴者は、その熱量が見たいんです」

 

 愛するテレビについて語るうち、欽ちゃんのまなざしは、真剣そのものになっていた。

 

 映画を監督した土屋監督は、萩本欽一についてこう語る。

 

「萩本さんとの出会いは、僕が30歳のとき。萩本さんの新番組を日テレで企画していると聞き、スタッフに入れていただきました。

 

 その後、僕は『電波少年』を作るのですが、あらためて感じたのは、僕の番組作りは、萩本さんの番組から学んでいることばかりだということ。

 

『新人を使って奇跡を起こす』『予想外のことをやる』というのは、萩本さんに習ったテレビの作り方です。おもしろいテレビの作り方って、こうして奇跡を起こすことなんだと思います。

 

 萩本さんの人物像は、近くで親しくさせていただいても、正直まだわかりません。すごく多面的で、今も動き続けている運動体というイメージです。ただ、それが次の萩本さんにつながっているという確信があります。

 

 加えて、無限のサービス精神を持った人です。人に見せるものを作ることに、命をかけるのは当たり前で、そこに当然のように行き着く。

 

 そういう熱量を持った存在が『欽ちゃん』なんです。『萩本欽一ってすごい人だったんだよ』じゃなくて、現在進行形ですごい人なんです」

 

つちやとしお
1956年9月30日生まれ 静岡県出身 日本テレビプロデューサーとして『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』『電波少年』シリーズなどの人気番組を担当した

 

映画『We Love Television?』(出演:萩本欽一ほか 企画・構成・監督:土屋敏男)公開中

 

(週刊FLASH 2017年11月14日号)

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