「歌手の “安室奈美恵” がわからなくなった時期があって。そのときどういうふうに脱出していいか、誰も教えてくださらない。誰にも相談できなかった」
11月23日のNHK特番『安室奈美恵「告白」』で、20代後半に引退を意識し始めたことを明かした安室奈美恵(40)。近年メディアへの露出を控えていた安室が、2018年9月16日の引退に向け、思いの丈を語り始めている。
安室は11月8日に発売した最後のベストアルバム『Finally』の宣伝で全国のラジオ局を行脚した。最終日の11月19日、東京での生出演を終えると都内の撮影スタジオへ。2時間半の撮影ののち現場を出るとき、傍らには50代の音楽プロデューサー・N氏がいた。
N氏の車と安室の車が2台連なり向かった先は、都内の高級住宅街に近い焼き肉店。安室は車から降りると、はずむようなステップで楽しそうにN氏と入店。個室に入った。
2015年に前所属事務所から独立して以来、安室は仕事を自分で決めている。その安室が頼りにしているのがN氏。藤井フミヤや布袋寅泰のライブのプロデューサーも務める実力者だ。
「来年の引退ツアーにもN氏が関わっている。いまは安室さんの唯一の相談相手になっています」(音楽関係者)
安室の動向でいま最も注目を集めるのは、年末の『NHK紅白歌合戦』に出場するかどうかだ。2017年は最後の出場機会であり、NHKは安室本人に対して、必死の交渉を続けている。
「安室さんからはいくつかの条件を出されています。まず、来年のツアーが本当のラストなので、演出で “最後の出演”“引退” を強調しないこと。
加えて、曲にも条件が……。NHKとしてはリオ五輪のテーマ『Hero』や『CAN YOU CELEBRATE?』などの代表曲をお願いしているのですが、今の自分のベストパフォーマンスを見せたいとのことで、新曲を希望されています。出演は厳しいかもしれません」(NHK関係者)
それでも出演が逆転決定したときのために、現時点のタイムテーブルには “20分の余裕” を設けているという。
エイベックスに近い関係者が語る。
「この日は安室さんとNさんに加え、エイベックスのスタッフ数人で、番組出演の打ち上げをしたと聞いています」
焼き肉店で150分間たっぷり “密談” をし、N氏と2人で店を出てきたとき、安室は少し疲れて見えた。たった一人の相談相手が、安室の“今”を支えている。
(週刊FLASH 2017年12月12日号)