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お笑い審査番組の礎を築いたのは『欽ちゃんの仮装大賞』だった

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.16 20:00 最終更新日:2017.12.16 20:00

お笑い審査番組の礎を築いたのは『欽ちゃんの仮装大賞』だった

『写真:AFLO』

 

『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)などを手がける放送作家・元祖爆笑王氏は「お笑いの審査員制度の礎を築いたのは、『欽ちゃんの仮装大賞』(日本テレビ系)では」と分析する。

 

「あらためて『お笑いスター誕生!!』の審査員を見ると、『仮装大賞』とよく似ています。桂米丸師匠を筆頭に、各界の有名人が審査員を務めていました。

 

 僕が覚えているのは、米丸師匠が甲高い声でとんねるずを絶賛したこと。当時の落語芸術協会会長が新人を褒めたわけですが、その後の2人の活躍を見ると、さすがです」

 

 もうひとつの人気番組『ザ・テレビ演芸』は、さらに審査員の顔ぶれが多彩だった。その流れを受けて始まった『GAHAHAキング』でも、テリー伊藤(演出家)や高田文夫(放送作家)などが審査員に加わっていた。

 

「当時は、いかにテレビで活躍できる芸人を発掘するかが番組の命題でした。そのため、演芸のプロよりテレビのプロが、審査員として好まれたのでは」

 

【「松本人志」以前のおもな審査員型お笑い番組】

 

●『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系・1980~1986年)

 

 舞台中央にある回転式ドアから芸人が登場し、10週勝ち抜きを目指してネタ見せをおこなう。司会は山田康夫と中尾ミエ。とんねるずやシティボーイズを輩出した番組として知られる。

 

 審査員は桂米丸(審査委員長)、タモリ、赤塚不二夫、近江俊郎、内海好江、横森良造など。

 

●『ザ・テレビ演芸』(テレビ朝日系・1981~1991年)

 

 3週勝ち抜いた芸人がチャンピオン大会に挑戦し、そこで優勝するとグランドチャンピオンに。ダチョウ倶楽部やB21スペシャルを輩出。司会の横山やすしによる審査員以上のダメ出しが名物だった。

 

 審査員は糸井重里、神津友好、大島渚、高信太郎、花井伸夫、山本益博など。

 

●『GAHAHAキング 爆笑王決定戦』(テレビ朝日系・1993~1994年)

 

『ザ・テレビ演芸』終了の2年後にスタート。10週勝ち抜いたお笑い芸人には100万円が贈呈される。爆笑問題など、のちに『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)で活躍する芸人が多く参加していた。

 

 審査員はテリー伊藤、高田文夫、なぎら健壱、兵藤ゆき、ポール牧、みうらじゅん、杉兵助など。

 

(週刊FLASH DIAMOND 2017年11月10日増刊号)

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