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小室哲哉「引退会見」は異常な緊張感のもとで始まった

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2018.01.21 11:00 最終更新日:2018.01.21 11:00

小室哲哉「引退会見」は異常な緊張感のもとで始まった

 

 小室哲哉の突然の引退発表は、日を追うごとに波紋が広がっている。

 

「報道により、KEIKOや家族、ファンの皆さまにご心配、お相手にご迷惑かけたことについてお詫びすると同時に、僕なりにこの騒動のけじめとして、引退を決意しました」 

 

 1月19日13時7分、小室哲哉の会見は、この言葉から始まった。会見場には150人の報道陣が集まっていたが、シンと静まったままである。普通なら、突然の発表に「えっ!」などと、どよめきや驚きの声が上がるはずなのに、ただ、シンとするだけだった。

 

 むしろ、会見が始まる前の方が、緊張感でいっぱいだった。会見場には小室の所属事務所のスタッフが20人近くいた。異例の多さだ。

 

 再三にわたり、「何度も言いますが、情報解禁は13時30分以降です。その前には会見の場所も出さないでください。絶対に守ってください」と、5分おきのアナウンス。時計をみると会見までにはまだ15分もある。スタッフの緊張感が伝わってくる。 報道陣のなかにも「やっぱり引退発表するのでは?」と思った人は少なくなかった。

 

 情報解禁の時間から見て、会見は30~40分ほどだろうと予測していたが、小室は「言動が支離滅裂になっては申し訳ないので、昨晩作ってきました」と紙を取り出し、静かに丁寧に話し始めた。その時間、約45分間。

 

 今回、週刊文春が報じた看護師との不倫疑惑については、「男女の関係はまったくありません」「お恥ずかしい話だが、5、6年男性としての能力がなくて、精神的なものを支えてもらった」と説明。2011年にくも膜下出血を患った妻のKEIKOについては「大人の女性として会話、コミュニケーションが日に日にできなくなっている」と現状を明かし、「3年ほど前から疲れはじめてきた」と素直な心境も吐露した。

 

 さらに、自身も2年前からC型肝炎を患い、去年の夏頃には左耳が突発性難聴となり、今も耳鳴りが治まらず、体調不良が続いていることを説明。

 

 引退については「去年の秋から常に頭に浮かんでいた。今の音楽業界に僕の才能が必要なのか、もはやここまでかな、音楽の新しさを作れるのか自問自答を続けてきたが、(不倫疑惑が)報道されたことで、音楽の道を退くことが私の償いである思った」と経緯を説明した。

 

 しかしだ。どんなに説明を聞いても、引退を決意する理由がいまいち納得できない。引退という決断は早まった結論ではないのか。そこで私は質問した。

 

——看護師さんのことについては男女関係でないと釈明されている。ならば、引退ではなく活動休止などの選択肢はなかったのか?

 

「他の方と違い、2010年に非常に大変なことをしたのに、僕の場合は普段通りの生活ができた。でも、償いをしないといけないという思いが、他の人よりは強いと思う。いけないことをしてしまった、お騒がせしてしまったときは、自分ができる最大限のことをしないといけない。僕の中の最大の結論になったのかなと思う」

 

 2010年のこととは、自作曲の著作権をめぐり、5億円の詐欺事件で逮捕されたことをいう。この件はすでに罪を償っている。

 

 騒がせたことで、最大の結論が引退とは。いまひとつ納得できないからこそ、波紋が大きくなるのだろう。

 

 ただひとつ明るい兆しは、小室自身が「この先、なんてことを言ってしまったのかと思うことは十分あると思う。悔いなしなんて言葉が一言も出てこないです。生き恥さらしてもいいから音楽作れよと、数字に如実に出てきたら、その数字に従いたいと漠然と思っている」と言ったことだ。

 

 そういう日が来てほしいと願う人は多い。

 

(写真・文/芸能レポーター川内天子)

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