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『紅白』全舞台裏 B’z“サプライズ登壇”に橋本環奈ビックリ、THE ALFEEは“新人”のためダンス練習、有吉弘行は内村光良と舞台袖で“師弟関係”

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.04 13:10 最終更新日:2025.01.04 16:35

『紅白』全舞台裏 B’z“サプライズ登壇”に橋本環奈ビックリ、THE ALFEEは“新人”のためダンス練習、有吉弘行は内村光良と舞台袖で“師弟関係”

NHKから出る内村光良(写真・金谷千治)

 

 次々とNHKから出てくる出演者たち。疲労困憊の様子だが、どこかすがすがしさもあってーー。

 

 2024年の年の瀬を締めくくった『第75回NHK紅白歌合戦』。B’zのサプライズ登場や、橋本環奈伊藤沙莉(さいり)という“朝ドラコンビ”の司会ぶりなどに、多くの注目が集まった。

 

「視聴者の多くが期待していたのは、活動を再開させた中森明菜さんのサプライズ登場でしたが、さすがにかなわなかったようですね。大きなトラブルもなく円満に番組を終えた形ですが、視聴率は歴代でワースト2位でした。平均世帯視聴率だと、21時までの第1部で29.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)、第2部は32.7%です、ワーストだった2023年は第1部が29.0%、第2部が31.9%。テレビ離れが加速するなか、なんとか持ち直したので、成功したといえるでしょう」(芸能記者)

 

 

“成功の立役者”といえるのは、やはり初出場のB’zに違いない。番組関係者は出演までの苦難をこう振り返る。

 

「今回の出演にあたり、B’zは最初から気乗りしていたわけではないそうですよ。関係者には『NHKの熱意に打たれた』と話していると聞いています。2024年は9月から始まったNHK連続テレビ小説『おむすび』の主題歌『イルミネーション』を手がけたこともあり、今回こそはと猛アタックしたおかげでしょう。3曲メドレー、別のスタジオからメインのNHKホールへ移動してのサプライズ生登場は、すべてNHKサイドからのお膳立てだったそうです。『通常1曲なのに、なぜB’zだけ3曲なのか』という批判を避けるためにも、特別企画という形での出演になったそうです」

 

 NHKが苦労したのは、いかに本番まで“サプライズ”がバレないようにするかということだったという。

 

「出演者に事前に渡す第一稿の台本には、B’zの『ビ』の字もありませんでした。リハーサルも極秘におこなわれました。当日、司会の有吉弘行さんや橋本さんらに渡していた進行台本にも、スタジオからの中継として“B’zのサプライズ登場”とは書かれていても、NHKホールへの登壇は書かれていなかったんです。橋本さんが『へ!? へ!?』とあわてていたのは、素のリアクションだったんですよ。パフォーマンスも完璧で、パワフルな声量に会場にいた観客が全員、鳥肌ものでしたよ」(前出・番組関係者)

 

 パフォーマンスといえば、41年ぶりの出場を果たし、年齢を感じさせない姿に驚きの声が集まったのがTHE ALFEEだ。

 

「THE ALFEEの3人は41年ぶりということもあり、非常にはしゃいでいましたよ。楽屋前の廊下では、石川さゆりさんと4人で写真を撮ったり、ベテランらしからぬ様子でした(笑)。

 

 彼らは、ものすごく番組に協力的でしたね。初出場のこっちのけんとさんのバックで、みんなと一緒にノリノリでダンスを披露していましたが、あれは練習のたまもの。廊下で桜井賢さんがわざわざダンスの練習をしていました。

 

 たまたまロビーを通りかかった坂崎幸之助さんとルックスが似ていると話題の、阿佐ヶ谷姉妹と即席対談を展開したり、大御所らしからぬフットワークの軽さでサービス精神旺盛でした。本人たちにとっては100点満点の『紅白』だったでしょう。ただ、精神的には若くても、肉体的にはやはり“アラ古希”。翌日は相当、疲れを感じたそうです」(芸能記者)

 

 同じく音楽業界の大御所といえば、イルカと南こうせつ。2人並んで登場し、『なごり雪』と『神田川』をそれぞれ披露した。

 

「イルカさんは、横にいた南さんのようにギターにストラップをつけて首からさげて弾かず、ギタースタンドに置いて弾いていました。これは、頸椎の狭窄症によるものなんです。ご本人は、十数年前から医師に『ギターをやめなさい』とドクターストップがかかっていたことをSNSで明かしています。それでもギターを手放さなかったのは、2007年に亡くなった、音楽プロデューサーでもあったご主人のことを思ってのこと。

 

 2人ともリラックスした雰囲気でした。フォークの祭典などでしょっちゅう一緒になるし、それこそ“同じ釜の飯”を食った仲間なんですよ。楽屋裏では『あそこの野菜がおいしい』など、ママ友みたいな会話をずっとしていたそうです。また、若いころのイルカさんとaikoさんが似ているという話になり、『aikoは将来、ああなるね』とみんなで盛り上がっていたそうです」(前出・番組関係者)

 

 意外なパフォーマンスで注目を集めたのは、氷川きよしだ。1年8カ月の休養を経て“限界突破”した氷川が披露したのは演歌『白雲の城』だった。

 

「氷川さんは独立後、これまでの方針を変えて、ロックやアニメソングなど、多彩なジャンルに積極的に挑戦しました。ただ、デビュー以来の一部の古参ファンがついていけなくなり、ファンクラブを辞めたり、公演を打てなくなったりするなどの影響が出ていたんです。休養で芸能界から離れていたため、夏に開かれたコンサートも、客入りがたいへんでした。

 

 だからこそ、ここで原点回帰をと、NHKサイドと氷川さんサイドの思惑が合致しました。満を持しての『白雲の城』だったわけです。その結果、やっぱり氷川さんの歌唱力はすごい、と視聴者を納得させる、上々の結果となりました。氷川さん本人も手ごたえがあったようで、局を出る際、かなりご機嫌な様子でしたね」(芸能ジャーナリスト)

 

 5年連続でトリを務めた福山雅治は、超ハードスケジュールをぬっての出演だった。

 

「福山さんは毎年、年末にアリーナライブを開くのが恒例になっています。むろん、2024年も開かれたわけですが、12月29日と31日は、開催時間が『紅白』のリハーサルと本番にかぶらないよう、設定されていました。Kアリーナ横浜で、2万人の前で歌ったその足で、NHKホールに来て歌ったのです。55歳であの歌声をキープしているのは、まさに努力のたまものです。とくに今回は、1曲めの『ひとみ』を歌い上げると、カメラに向かってウインクしたのですが、その瞬間がファンに刺さって大好評。ご本人は、白組が優勝したことにはしゃいでいたそうです。

 

 同じ白組では、新浜レオンさんと共演した所ジョージさんと木梨憲武さんの行動に対しても、関係者の間で驚きの声があがりました。なんと2人は、ステージを終えると衣装のまま、すぐNHKを出て行ったんです。どこかで打ち上げでもしたのか、あの2人らしい“テキトー感”ですね(笑)」(前出・番組関係者)

 

 生放送で、多種多様なアーティストをさばくのは司会の務め。とくに株を上げたのは橋本環奈だ。

 

「橋本さんは、リハーサルのときから台本を丸暗記して来る徹底ぶりでした。誰からも何も言わせないぞ、という気概が、リハのときからバリバリ感じられました。本番でのあの完璧な進行ぶりは、そのおかげなんです。対照的だったのが、伊藤沙莉さん。覚えてくるどころか、本番でも目の前のカンペのモニターに目が釘づけでした。初めてなので、何をどこまで準備すればいいのかわからなかったのでしょうね」(前出・芸能記者)

 

 唯一の男性司会者である有吉弘行には“交代説”が浮上している。

 

「持ち味でもある毒舌を吐くわけにはいかないので、本調子ではありませんでした。唯一、輝いたのは、ミッキーマウスにしばかれたところぐらいでしたから。一方で注目されたのは、2017年から2020年まで司会を務め、今回は審査員を務めた内村光良さんです。

 

 2024年に亡くなった西田敏行さんの追悼コーナーが終わり、コメントを求められた内村さんは号泣していました。生放送で心からの涙を流すシーンには、どんな楽曲もかないませんでした。

 

 内村さんと有吉さんは、いわば“師弟関係”。有吉さんは、いまでこそレギュラー番組数で圧勝していますが、再ブレイクまで“使ってあげていた”のは内村さんのほうでした。だからこそ、2024年の秋に復活した『内村プロデュース』の特番でも、有吉さんは“その他大勢”のひとりとして参加しています。

 

 そのような関係が、当日も垣間見えました。審査員にはリハーサルはなく、会場へやって来るのは31日の当日限りです。有吉さんはNHKホールの舞台袖から内村さんを見かけると、すぐに自分から近づいて行って、あいさつしたそうです」(番組関係者)

 

 涙あり、笑いありの『紅白歌合戦』。出演者たちもやっと一息つけただろうか。

( SmartFLASH )

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