芸能・女子アナ
渡辺えり「意地悪な役を演じるときは私をいじめた子の真似をする」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2018.01.25 16:00 最終更新日:2018.01.25 16:00
女優の渡辺えりが、1月22日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した。
ドラマや映画、舞台でおなじみの渡辺だが、活躍のきっかけは、NHK朝の連続ドラマ『おしん』(1983年)だったという。主人公をいびる義姉役で評価された。
渡辺は「田中裕子(おしん)さんをいじめて、それで乙羽信子(おしんの老年時代役)さんに謝ったの。28歳のときだったんですけど、それが映像デビュー」と振り返る。
司会の黒柳徹子が「普段はいびるってことあるんですか?」と質問すると、渡辺は自身のこんな過去を明かす。
「(私は)いびられる方ですね。すごく太っていたので、小学校のときからいじめられっ子で。ずいぶんいじめられて、もう泣き寝入りしてるタイプの人間。意地悪な役をやるときに、私をいじめた人の顔が浮かぶんですよ。その真似をしてやると、すごく意地悪な感じが出る」
この発言に黒柳も「なるほどねえ、やられたからこそ(できる)」と感心していた。
「私はね、うどの大木なんですよ。一見強そうなんですけど、腕の力もないし、瓶の蓋も開けられない。やわなので、すぐ泣いちゃう感じなんです。(でも)いじめられて精神は強くなりました。ストレスを元に(脚)本を書いていたので」
渡辺は、金融広報委員会の広報誌『暮らし塾 きんゆう塾』(2016年秋号)のインタビューにて、創作活動に夢中になるきっかけを語っている。
小学校に入ってすぐにいじめにあい、初めの2年間はほとんど学校に行けなかったというが、2年生の終わりの学芸会が一つの転機になったという。
「犬のお母さん役だったのですが、舞台に立つと、いじめられっ子の自分を忘れることができたのでしょう。『拍手をもらってとてもうれしかった』と母に伝えたそうです。その後、3年生のときの担任の先生が、歌を歌えば『いいね』、作文を書けば『うまいね』とみんなの前で褒めてくれたことで自信がつき、学校生活に溶け込むことができるようになりました」
その後、渡辺は小学校5年生のときに、卒業生を送る会にて人生初となる脚本・演出・主演の芝居を披露し、学校中の評判に。彼女が高校1年生になるころには、「演劇の世界で生きていく」と決めていたという。
自ら劇団を持ち、作・演出まで手がける多才な渡辺の原点は、いじめられていた過去にあったのだ。