芸能・女子アナ
山本恵里伽アナに続き井上貴博アナも“お気持ち表明”SNSで賛否巻き起こす「私見の是非」を局に聞いた

TBS・山本恵里伽アナウンサー(TBSアナウンサー公式Instagramより)
7月20日投開票の参院選挙は自民・公明の与党が大敗。非改選議席と合わせて過半数に達しないことから、衆参両議院で少数与党になるという結果となった。
そうしたなか、改選1議席から選挙区7議席、比例代表7議席の計14議席に大躍進したのが参政党だ。
なかでも定数7人(欠員による補充議員含む)に対して32人が立候補し、大混戦となった東京選挙区では、歌手のさや氏が票数獲得で2位になったため、選挙特番でも話題の中心になった。
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「日本人ファースト」を掲げ、選挙の前後で取り上げられる機会が多かった参政党だが、その際にアナウンサーが個人的意見をコメントにまじえるケースが頻発。SNSでは“(アナウンサーの)お気持ち表明”と揶揄される事態になった。
「始まりは7月12日放送の『報道特集』(TBS系)でした。番組内で山本恵里伽アナウンサーが『外国籍の人とまったくかかわらずに生活をする人は、ほとんどいないと思うんです。自分の1票が、ひょっとしたらそういった身近な人たちの暮らしを脅かすものになるかもしれない。これまで以上に、想像力をもって投票しなければいけないなと感じています』と発言すると『偏向している』として炎上しました。」(芸能担当記者)
そして21日には、同じくTBS系の『Nスタ』で、井上貴博アナウンサーが「もちろん差別とか排外主義は断固反対ですし、ノー。でも、その一方で『日本人ファースト』という言葉を聞いて、即、これは差別だと過剰反応するのは、私は個人的に違和感がある」として「どんな相手であっても、対話はあきらめちゃダメな気がする」と語った。するとXでは
《井上アナの感覚は非常にまとも》
《井上アナは当たり前の事を言ってるだけ》
と擁護する意見や
《井上貴博アナの発言は、メディアに携わる人間としては、問題です》
《アナウンサーは司会進行に注力すべき》
という批判が入り乱れ、さらには《干されなきゃいいけど》と井上アナの立場を心配する声も目立った。
山本アナに続いて井上アナも“お気持ち表明”が話題となったTBS。
「アナウンサーが私見を述べること」について広報に聞くと「キャスターの発言を含めて、番組の編集過程については、お答えしておりません」との回答だった。
あるフリーキャスターは「かつてアナウンサーは『進行役』で、意見は解説委員やコメンテーターがするものとされていましたが、偏向報道にならなければ、局アナも自分の意見を言ってもいい時代になっていると思います」と言う。
今回の参院選が契機になり、新しいアナウンサーの形ができるのかもしれない。