《僕、一人だとまた破綻きたしちゃうと思うんで。たぶん耐えられないと思うんですよね、寂しいことに。何とか……結婚ぐらいはしたいです》(「週刊朝日」2009年6月26日号より)
現在、地上波のレギュラー番組が10本。バラエティの新・帝王として君臨する有吉弘行(43)にまつわるタブー。それはこれだけの大物独身芸能人にもかかわらず、恋人の噂がまったくないことだ。
「『猿岩石』時代を別にすると、2008年に元ファッションモデルの女性との交際を『フライデー』に報じられたのが唯一だが、その女性とも、その後は目撃情報などまったくない。自然消滅したようだ」(芸能関係者)
2016年8月には『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)で共演した夏目三久アナ(33)との “妊娠・結婚” を「日刊スポーツ」に報じられた。
「夏目アナの事務所が激怒し、双方とも完全否定。いまはなかったことになっている。夏目アナが出産した形跡はない」(同前)
「結婚ぐらいはしたかった」有吉も43歳。もはや「恋人を作る」ことにさえ関心がないのか? 本誌は彼の女性観を探るべく、故郷・広島県に飛んだ。
広島市内から車で約40分。筆作りで有名な町に有吉の実家はある。実家近くに住む人は口々に、小学校時代に有吉がモテモテだったと話してくれた。
「小学校でクラスの女子の半分以上が “有吉派” という派閥を作ってて。バレンタインにはびっくりするほどチョコをもらってたよ」(小学校の同級生)
このバレンタイン、有吉の4歳下の実弟・隆浩さん(39)の記憶だとこうだ。
「自宅まで訪ねてきて、兄にチョコを渡す女子が何人もいました。兄は『食べきれないけど、少しだけ食べるのも不公平だ』と困っていた、と母に聞きました。当時飼ってた雑種の犬に、チョコをあげてたのを覚えてます(笑)。
本人は、照れ隠しのパフォーマンスのつもりなんですよ。そんな性分だから、高校まで彼女はいなかったみたい。日ごろから女子に『ブス、バカ』と暴言を吐きすぎて、いざ告白されても、こっぱずかしくて、誰ともつき合えなかったそうです」
実家を訪ねると、母・きみさん(74)が応対してくれた。
「弘行は毎年正月には帰ってきて、タレントさんの裏話をしてくれるんですよ。この前もAさん(編集部注・美女と結婚したお笑い芸人)について『あいつ、いいかげんな奴なんだよ』って話してましたね(笑)」
身を固めようとしない息子について、思うところがあるのではないか。
「そういう話は一切しないので、わからないんですよ。あの子が30代のころは、そろそろ落ち着いてくれたらと思ってたけど、今は本人の気持ちにまかせています。夏目さんとの報道があったときも、私からは何も聞かなかった。
結婚なんてありえないと思ってたから。お嫁さんが来てくれるなら誰でもいいけど、弘行は丸顔だから面長の人がいいかしら。(共演している)水卜麻美さんとかだと、丸顔と丸顔の夫婦になっちゃうでしょ(笑)」
記者は東京に戻り、芸人仲間に話を聞いた。今の有吉について、もしかすると肉親より知っているかもしれない。
「どん底時代、合コンに行っても女性から “終わった人” “一発屋” 扱いされた。その経験から、女性不信になっているのが今の有吉さんなんですよ」
こう語るのは、有吉をよく知る若手芸人だ。
「仕事がない時期に優しくしてくれたのは、上島竜兵さんら先輩方に連れてってもらったキャバクラの嬢たちだけだった。今もプロの女性の前ではリラックスできるようです。最近は新宿の手コキ風俗にハマっていると話してました」(前出・若手芸人)
そして、こんな声も。
「有吉さんは孤高の毒舌芸人。“幸せ” な感じがお客さんに伝わると、言いたいことを言いにくくなる。だからあえて、女を近づけないようにしていると思う」(別の芸人)
お笑いに詳しいコラムニストのペリー荻野氏も、これに賛同する。
「有吉さんの場合、今まで人に毒づいていたのが、女を作ると、落ち着いちゃった感が出て、キャラが薄まる。たけしさんやさんまさんのような揺るぎない存在になるためには、小綺麗なモデルとつき合ってもなんの足しにもならない。有吉さん自身が、よくわかってるんじゃないですか」
そういえば、弟・隆浩さんもこう言っていた。
「以前、兄が『俺は結婚、もういいや』と漏らしたことがあって。芸人の道だけを、真面目に貫くつもりなんだと思います」
(週刊FLASH 2018年4月24日号)