芸能・女子アナ
さくらももこさん「印税20億円」を支えた2人の夫
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2018.09.04 06:00 最終更新日:2018.09.04 06:00
《入学写真を写す、ほんの少しの間、母の手を離れた。すごく不安だった。友だちは、知らない子が多くて、少しはずかしかった。》
漫画家になるのを夢見ていた小学6年生のころ。はにかみ屋の少女は、入学式の思い出をこう作文に綴っていた。
8月15日、漫画家のさくらももこさん(享年53)が乳ガンのため天国へ旅立った。
「闘病期間は7年ほどだったと聞きました。数年にわたって通院しながら、ホルモン療法などの薬物療法を受けている最中に再発し、急に亡くなってしまう患者さんは少なくありません」(ベルーガクリニック院長・富永祐司氏)
プライベートは語りたがらなかったさくらさんだが、彼女には、成功を支えた2人の夫がいた。一人めの夫・A氏は1986年に連載を開始した「ちびまる子ちゃん」の編集担当として、力を合わせて作品を作ってきた。1989年に結婚、1994年に息子を授かった。
「結婚後にAさんはさくらプロダクションの代表に就任。1992年度には夫婦揃って高額納税者番付入りした。当時の推定年収はさくらさんが1億4400万円、Aさんが1億1300万円だ。
だが、仕事上の衝突から、1998年に協議離婚。代表から退いたAさんは、現在海外に拠点を置き、音楽関係の仕事に就いている」(出版関係者)
母子2人の生活に転機が訪れたのは2003年。さくらさんはイラストレーターのうんのさしみ氏(49)と再婚した。
「きっかけは、当時9歳だった息子さん。以前から『お父さんになって』と、息子さんがお願いしていて、交際中から“家族”のような間柄だった」(さくらさんの知人)
突然の訃報を受け、著書は全国的に品薄状態。すでに合計85万部の増刷が決定している。
「『ちびまる子ちゃん』の累計発行部数は、3200万部を超える。国民の4人に1人が持っている計算で、印税額を概算すると12億円以上。エッセイストとしても発行部数200万部を超えた第1作『もものかんづめ』(1991年)の印税額は2億円近い。
ほかのコミック作品や、これまでに執筆した30を超えるエッセイ作品を総合すれば、印税額だけで20億円に迫るだろう。さらにアニメや映画、作詞など、数々の業績を残した」(前出・出版関係者)
さくらさんは、都内一等地に約90坪、地下1階・地上3階建ての一戸建てと、3階建てのビルなどを家族で経営する会社名義で所有していた。「平成のサザエさん」を描いた彼女は、多くのものを家族に遺した。
(週刊FLASH 2018年9月18日号)