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視聴率不振「クドカン」みずから「いだてん」になる

芸能・女子アナ 投稿日:2019.03.03 06:00FLASH編集部

視聴率不振「クドカン」みずから「いだてん」になる

 

 2月21日の朝、前日の陽気から一転、寒風吹きすさぶ都内某所を駆け抜けていたのは、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』を執筆中の、クドカンこと脚本家・宮藤官九郎(48)。陸上競技経験のある写写丸が見ても、かなりハイペースだった。

 

 彼は『いだてん』執筆にあたり、「金栗四三の心理を理解するために毎朝5キロ、30分ほどのジョギングを始めた」と自身のエッセイで明かしていた。まさしく、クドカンは全身全霊で臨んでいる。

 

 

 2月20日も、夕方から6時間ほど、『いだてん』の打ち合わせに参加。そのあとには、『あまちゃん』でもタッグを組んだ訓覇圭プロデューサーや、演出を務める映画監督の大根仁氏らと、渋谷近辺の居酒屋へ向かった。

 

 店内では、訓覇プロデューサーが話しだすと、シリアスな雰囲気になる場面も。こうして深夜1時に帰路についたクドカンだったが、翌朝8時過ぎには冒頭通り、「ルーティン」のジョギングに出かけていた。

 

 50歳手前にして元気なクドカン自身に反して、元気がないのは『いだてん』の視聴率だ。第6話では、大河史上最速で一桁台を記録した。そして2月24日に放送された第8話まで、3週連続の一桁台で推移している。

 

「宮藤さんの力と東京五輪の話題性で、『あまちゃん』のようなヒットをもう一度、という気持ちが企画段階からありました。

 

 ですが、もともと局内では冒険は覚悟のうえ。なんとか、このまま下降するのを止めて、少しずつでも軌道修正を狙いたい。いまは後半の配役陣のテコ入れを考えています」(NHK関係者)

 

 一方で、「『いだてん』は、いつもどおりの宮藤節だし、むしろ宮藤ドラマの集大成」と評価するのは、ドラマ評論家の成馬零一氏だ。

 

「(ドラマの)舞台は近現代で、過去と現在を行き来する構成など、時代劇が好きで大河をずっと観てきた層からすると、たしかに『いだてん』は取っつきにくいのかもしれません。

 

 でも、これだけの豪華キャストと制作費で、過去の大河ドラマであまり扱われていない明治以降を真正面から描くという壮大な冒険ができるのも宮藤さんだけ。

 

『あまちゃん』は、たまたま朝ドラというフォーマットにうまくハマりましたが、もともと宮藤官九郎の作品というのは、視聴率よりもコアなファンが多くつくのが特徴なんです。『いだてん』も、全話が終わるころには評価が大きく変わっているはずです」

 


(週刊FLASH 2019年3月12日号)

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