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映画監督ゴリに聞いた「これだけは見たい」ベストムービー
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.20 11:00 最終更新日:2019.05.20 11:00
ガレッジセールのゴリこと照屋年之監督の映画『洗骨』が大ヒットした。今年1月18日に沖縄で先行公開され、アカデミー賞作品の『ボヘミアン・ラプソディー』を抑え、沖縄県内で6週連続、週末観客動員1位を記録。全国公開も4館から2カ月で104館に拡大し、まさに『カメラを止めるな!』のような現象が起こった。
ゴリとは旧知の仲だという元芸人インタビューマン山下が、ゴリに自身の大好きな映画を教えてもらった。
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——『洗骨』見せていただきました。笑いあり涙ありで面白かったです。登場人物全員がいい人だったところも好きでした。
ありがとうございます。現実の世界では非情な目に遭うことも多いじゃないですか。嫌な奴はずっと嫌な奴だし。日常で嫌な思いをしている人も見に来るわけですから、映画ぐらいは虚像でハッピーで終わらせて、見ている2時間ぐらいは非日常でハッピーを感じて帰ってほしいというのがあるんですよ。
——やっぱり、あえて全員いい人にしたんですね。全員善人の「逆アウトレージ」でしたね(笑)。ゴリさんはもちろん映画はよく見ると思いますが、なかでもお好きな映画3本を教えていただけませんか?
はい。わかりました。『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年公開)は好きです。美少女コンテストに車で向かう道中で、ダメな家族が1つになって行くという話です。僕が撮った映画『洗骨』に似ているんですよ。こういった作りの作品が好きなので、影響された映画でもあります。
全員が何かダメなことを抱えている家族なんです。ダメでも頑張って前に進んで行こうよ、と背中を押してもらえる映画なんです。自分自身が誰かの役に当てはまると思うので、楽しめると思います。
2つめは、親父から薦められた『愛と青春の旅立ち』(1982年公開)。僕が東京に出て行くとき、「なにか苦しくなったら、これを見ろ」と。
リチャード・ギア演じるザック・メイヨという不良が軍隊に入るんです。運動神経がいいので、すぐ天狗になるんですが、鬼教官に心も体も折られて、そこから初めて「俺さえよければいい」という考えから「仲間がいるから自分が生かされている」と気づいて、成長していく話なんです。そういう意味で「横とのつながりを大事にしなければ」ということを思わせてくれる映画だと思います。
——じゃあゴリさんにとって、お父さんの教えでもありバイブル的な映画なんですね。
親父も苦しいときにこの作品を見たようなんです。だから親父のおしつけ映画ですね(笑)。でも僕も好きですよ。
——もうひとつは?
『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』(1984年公開)も好きです。僕が大人も見る映画で初めて感動した映画なんですよ。子供の頃、ドラえもん、怪物くん、ジャッキー・チェン、ブルース・リーしか映画を見たことがなかったんです。
小学校5年のときに『インディ・ジョーンズ』を見に連れて行ってもらったとき、「大人の映画ってこんなに面白いんだ」って思いました。
人の胸に指をツッコんで心臓だけを引き抜くって、普通はできないけども……悪いやつをやっつけて、美人とロマンスがあって、宝物をゲットするという、夢を見させてくれるんです。THEハリウッド映画っていうのを味わわせてくれたきっかけがこの作品でした。
——まだアニメしか見たことがない子供と親子で見たら、楽しめるかもしれませんね。
はい。そう思います!
※『ガレッジセール単独コントライブ2019~休肝日が作れない2人~」は6月17日、ルミネtheよしもとにて19:30開演