その秘密基地は、「芸能人の街」西麻布にあった。有名芸能人が経営する飲食店のそばにある、デザイナーズマンション風の8階建てビル最上階にオフィスを構えるのが、株式会社「イリエコネクション」である。窓には1日中、ブラインドが下がっている。
「闇営業」問題で、渦中の人物となっているカラテカ・入江慎也(42)が、自身の “コネ” だけを資本に、ビジネスを展開していた会社だ。
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元芸人や元サッカー選手の社員がいたというが、連日、様子を見ていても人が出入りしている気配はなく、インターホンにも応答がない。さらに、共同経営者だった別の取締役は、騒動直後の6月7日に辞任していた−−。入江自身も雲隠れ中だ。
「息子から特に連絡はありません。私としては、ただ心配するだけで……」と、話すのは東京郊外に住む入江の母だ。
入江は2018年5月、読売テレビの番組で「自分の母が300万円のオレオレ詐欺被害に遭いかけた」と、今となっては皮肉な告白をしていた。
1年後のいま、「闇営業」の中心人物として芸人たちを仲介していたことが発覚。その相手が振り込め詐欺を生業とする集団だったため、6月4日付で吉本興業を解雇されたのだから。その手前、合わせる顔がないのだろう。母親でさえ入江の行方は知らないという。
今の入江に、窮地を救ってくれるコネはあるのか?
(週刊FLASH 2019年7月16日号)