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佐々木明子の「身過ぎ世過ぎ」新人3人娘にアナウンサー訓練芸能・女子アナ 投稿日:2019.08.03 06:00

佐々木明子の「身過ぎ世過ぎ」新人3人娘にアナウンサー訓練

写真左から森アナ、佐々木アナ、田中アナ、池谷アナ

 

 今年の新人アナウンサー3人娘が『Newsモーニングサテライト』にやってきた。

 

 田中瞳「ひとみん」はナチュラル系。本人曰くウーパールーパー似。動物と楽器が好きだけど、実は人前に出るのが苦手だとか!

 

 森香澄「もりかす」はかわいい系。唐揚げ好きが昂じて唐揚げ店でバイト。音楽大好き人間で、いつも歌って踊っているとか。

 

 

 池谷実悠「いけたに」は、静岡生まれだけど、オリエンタルな顔立ちの美人系。宝塚と歴史を愛し、プロ野球を見たくてアルバイトはビールの売り子だって。

 

 おもしろいくらい三者三様である。

 

 そして彼女たちのテレビデビュー戦、つまりお披露目が、いきなりこの難解な経済マーケット番組『Newsモーニングサテライト』とはいかにもテレビ東京らしいではないか。

 

 ただ、株式だの金利だの世界の指標だのと、呪文のようなこの原稿をいきなり読ませるのはさすがに酷だ……ということで、そこは新人の登竜門として、まずは日替わりで天気予報。そしてそれぞれ1日ロケ取材に出た。

 

 女性アナウンサーは特殊な仕事である。


 会社員でありながら、テレビに出て情報を伝える役目だ。とかく「女子アナ」という言葉の前に、タレントさんと同じように見られてしまう風潮があって、本来の役目を見失いがちになる。

 

 ということで、入社して2カ月、みっちりアナウンス研修だ。


最初の研修は「女性アナウンサーの在り方」。

 

 アナウンサーは華やかに見えて、実は地道な準備や取材が必要な仕事である。スタジオでニュースを読むだけではなく、イベントの司会、ナレーション、現場中継など内容も多岐にわたる。もちろん体力勝負だ。

 

「アナウンサーとして一番大事なことは何だと思う?」

 

 3人が顔を見合わせる。

 

「事実を正確に伝える事です」


「間違えないことですか」


「わかりやすく伝えることです」

 

 おおお優秀である。正解!

 

 私たちが手にする原稿はテレビ東京の担当者が取材し、確認して作りあげたものだ。多くの人たちの汗があって、その結果、「テレビ東京」の見立てとしてここに運ばれてくる。

 

 私たちはテレビ東京の「最終伝達者」であり、まずは「正確に」「聞き取りやすい美しい音」で見ている人たちに「伝える」こと。これこそ私たちの責務である。

 

 だからこそ研修は徹底して発声練習。伝える技術を身につけていく。

 

「あ え い う え お あ お か け き く…..」

 

「もっと声を前に出してっ!」


「口を縦にしっかり開いてっ!」


「鼻濁音が出てないっ!」

 

 早口言葉で活舌を鍛える。

 

「拙者親方と申すは、お立会いのうちに~ 
となりのたけがきにたけたてかけたのは
たけたてかけたかったからたけたてかけたのだ」

「だめですう。」


「サ行が苦手で」

 

 失敗してもその反応は3人違って興味深い。

 

「ひとみん」は、つっかえても慌てず、ふんわりとした雰囲気でかわすので、間違えてもそんなに印象に残らない。

 

「もりかす」は、ニコッと笑って「あっ! 間違えてしまいましたっ」笑ってごまかすのは私と似てうまい。

 

「いけたに」は、最初から私は間違えます、というオーラを全面に出し、やっぱり間違えて情けなさそうな顔になる。笑。

 

 そんな新人3人娘に女性アナウンサーの心得を伝授するには、自分の失敗や経験こそが説得力を持つものだ。

 

 あれは3年目の夏だった。ネイルアートが流行りだしていて、せっかくならとヤシの木を描いてもらい、ご機嫌で夜のスポーツニュースを担当した。

 

「ではこちらをご覧ください。巨人対阪神は6−3で巨人が勝ちました」

 

 フリップを出したときにヤシの木の人差し指がアップで映し出された。番組が終わったとたん、スタジオの扉が開き、「おいおい佐々木~。お前の指にはヤシの木が生えるのかっ」と、苦虫を噛みつぶした表情でプロデューサーが入ってきた。

 

 視聴者から「なんだ、あの爪は」と苦情の電話が入ったとか。


 私は翌日、泣く泣く1万円もしたネイルを落としたのだった。

 

 爪の色は爪らしく。髪の色は髪らしく。流行りの長いまつげもやり過ぎると怖い。

 

 しっかり仕事をしているのに、他愛もないことで評価を落とすなんてもったいない。そう、笑いながら「本質」を話した。

 

 担当する番組によってTPOをわきまえる必要もある。


 歌番組や楽しいバラエティーの収録では黒やグレーのスーツより明るい服がいいし、髪型もアップにして華やかにしてもいい。

 

 一方で報道やニュースを担当するならば、誠実さを感じさせる装いを心がけたほうがいいと私は思っている。

 

 1995年1月、阪神淡路大震災が発生したその夜は、テレビ東京でも特番が組まれ、合間にスポーツニュースを短く伝えた。夜になっても燃え続ける炎の映像の後に、野球ニュースを伝えるのは、正直気が重かった。

 

 終わった瞬間プロデューサーがスタジオに入ってきた。


「おいおい、佐々木。なんでお前はそんなしけた顔で伝えたんだ。気持ちはわかる。だがこういうときだからこそ、野球を見たいと思っている人もいるんだろ」

 

 泣きたくなる思いを抱え、その3日後、自力で現場に行った。何か出来ないだろうか。がれきの中を歩き回り、避難所にたどり着くと、毛布をかぶって身を寄せてテレビに見入る人たちがいた。

 

 その先の画面には、ピンク色の服に大きなイヤリングをキラキラさせたコメンテーターが「被災地の皆さん、本当に大変な思いで……」。あのときの真っ赤な口紅の色と、悲しみと絶望に覆われた体育館の光景を今でも思い出す。

 

 だから後輩にはいつも言う。ニュースを担当するときに、おしゃれをする必要はないと。いつなんどき、災害ニュースを伝えることになるかわからない。そのときに自分が情けない思いをしないために――。

 

 これから、さまざまな歴史の瞬間を伝えるであろう後輩たち。毎日3人部屋にこもって一生懸命練習していたが、昔に比べるとSNS世代だからか、セルフプロデュースに長けていて、緊張もせず、自己表現がうまい。

 

 結果、『モーサテ』で3人とも新人らしからぬ堂々たるデビューを果たしたのだった。

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