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宮迫失脚で紐解く「番組MC60年史」芸人台頭の鍵は楽屋トーク

芸能・女子アナ 投稿日:2019.08.04 06:00FLASH編集部

宮迫失脚で紐解く「番組MC60年史」芸人台頭の鍵は楽屋トーク

今後の動向に注目が集まる宮迫

 

 宮迫博之 “失脚” の煽りで、風雲急を告げるテレビ界のMC事情。これまでのMCの歴史を紐解いていくと、その出身はいくつかのカテゴリーに分けることができそうだ。テレビ番組の歴史に詳しい、コラムニストのペリー荻野さんに話を聞いた。

 

「かつてはしゃべりのプロフェッショナルで、安定感のあるアナウンサー出身者が司会者として求められました。日本初のフリーアナウンサーは、NHK出身の高橋圭三。そして、そこに独自のスタイルがないと、生き残れない時代がやってきます。

 

 

 真面目なところを番組でいじられた逸見政孝、涙もろくてギャンブル好きという親近感で『徳さん』と呼ばれるほどになった徳光和夫などがそうです」

 

 並行して登場したのが、俳優出身のMCだ。

 

「元祖は田宮二郎。彼のようなシュッとした二枚目俳優が、クイズ番組のMCで活躍した時代がありました。山口崇、高島忠夫、児玉清、みんなその系統ですね」

 

 1980年代半ばには、島田紳助やタモリに代表されるお笑い芸人が、MCに進出する。事務所や後輩芸人などを話題にした「楽屋トーク」が受けたのが、最大の要因だ。

 

「つまらない話題も、自分に寄せて盛り上げられるし、毒舌キャラでニュースを膨らませても、視聴者は『お笑いの人がやっているから』と寛容に見てくれます。生放送が増えている昨今では、さらに使い勝手がいいのでしょう」

 

 そして近年、MCとしての活躍の場を広げるのがジャニーズタレントだ。そこには、中居正広の貢献が大きい。

 

「MCは、頭の回転が速くないと勤まりません。ジャニーズ事務所は教育が徹底していますし、最近は個々の能力、適性を見てタレントを育てているように思えます」

 

 以下で、最盛期は16本ものレギュラーを抱えていた大御所・みのもんたとペリーさんが、歴史に残る名MCたちを、「アナウンサー出身」「お笑い出身」「俳優出身」「ジャニーズ出身」の4部門別に、実力査定する。


【アナウンサー出身】
●高橋圭三
「高橋さんが、同じNHKの宮田輝さんと『紅白歌合戦』の司会を務められたときは、プロフェッショナルの極みを見る思いだった」(みの)

 

●久米宏
「TBSに入社直後は、『ダメアナ』と呼ばれていたのは有名な話。映像の助けがないラジオのリポーターを経験し、鍛えられました」(ペリーさん)

 

●逸見政孝
 フジテレビでの真面目なニュースキャスター姿が受け、フリーに。

 

「ビートたけしなど、相方がいたからおもしろくなったんだと思います」(ペリーさん)

 

●徳光和夫
 日本テレビ時代から『ズームイン!! 朝!』や『24時間テレビ』などの人気番組で活躍。

 

「アナウンサーとしても立派だけど、ギャンブルに詳しいんだよ」(みの)

 

●草野仁
「とにかく正統派という印象だね」と、みのが高く評価。NHK時代はお堅いイメージだったが、フリー転身後は気さくな筋肉キャラへと華麗に転身した。

 

●古館伊知郎
 テレビ朝日時代、プロレス実況を担当し頭角を現わした。

 

「当時から才能は抜群。自分がリングに上がっているかのようで、実況が試合の一部なんだよ」(みの)

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