芸能・女子アナ
大下容子アナも絶句『ワイド!スクランブル』で陰湿パワハラ
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2019.08.06 06:00 最終更新日:2019.08.06 06:00
「ここにいるAD全員、クビにしてやるからな!」
平日昼間に生放送されている、テレビ朝日の情報番組『大下容子 ワイド!スクランブル』。頭ごなしの暴言は、オンエア後の反省会で飛び出した。
ADらを前に、こう言い放ったのは、チーフADから昇格したばかりの、20代前半の女性ディレクター。6月まで同番組で働いていた、元ADのA子さん(25)が、当時の驚きを振り返る。
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「ADたちが仕事ができないことに、腹を立てたんだと思いますが、ADといっても配属1カ月ほどの新人がほとんど。なのに、あんな暴言を吐くなんて……耳を疑いました」
5月29日、職場でのパワーハラスメント(パワハラ)防止を義務づけた「ハラスメント規制法」が国会で成立した。そんな折に、本誌が入手したのが、「『ワイド!スクランブル』の制作現場でパワハラが常態化している」という情報だ。
テレ朝の昼を彩る老舗番組に何が起こっているのか。自身もパワハラを受けたA子さんが、被害を明かす。
「勤務前から、『ADがすぐやめる、業界でいちばんパワハラがひどい番組だ』という評判は耳にしていました」
他局でAD経験があったA子さんでさえも、『ワイド』のパワハラは想像以上だった。
「ADは全体で30人ほど。そのうち20人くらいは新人ですが、少なくとも5、6人がパワハラを理由に『やめたい』と漏らしていましたね。
とにかく、古いパワハラ体質がはびこっていて、ディレクターたちが物に当たる、机をぶっ叩くなどして、ADを萎縮させるのは日常茶飯事。
身体的特徴をあげつらうことも多く、髪の薄いADには『このハゲ!』。私は、あるディレクターから、『足が遅そう』『中学生みたいな体型しやがって』などと、セクハラ発言を浴びました」
個人攻撃も陰湿だった。
「同じ木曜班の複数のディレクターからは、日常的に『死ねよ』『ぶっ殺す』と罵倒されました。特に年下の女性ディレクターから、聞こえよがしに陰口を叩かれるのがつらくて。テレビ朝日が設けている『相談ホットライン』に、パワハラ被害を訴えたんです」
しかし、相談を受け取ったという返信は来たものの、その後の連絡はなし。A子さんは、パワハラをきっかけに心療内科に通院し、パニック障害の診断も受けたという。
結局、事態はいっこうに改善されないまま、A子さんは自ら『ワイド』の担当ADを外れることを決断。現在は休職中だ。
「ディレクターたちに近づくと、急な動悸や冷や汗が出るようになってしまったんです。でも、加害者のディレクターたちは罰せられず、お咎めなし。『あんな番組、潰れてしまえ』と、心から思います」
『ワイド』で、パワハラがまかり通るのはなぜなのか。
「『ワイド!スクランブル』は、放送開始当初から、テレ朝の子会社に制作が一任されている番組。
じつは昨年、パワハラが問題視され、テレ朝本社の指導で調査がおこなわれました。数名のディレクターが暴言について注意を受けたようですが、処分はありませんでした」(テレ朝関係者)
制作会社関係者もこう話す。
「パワハラなどが問題でADがやめ、4月に多数採用しなおしたが、退職者が後を絶たない。昔より職場環境は改善されましたが、一部そうした体質が残っているんでしょう」
出演者は現状を把握しているのか。メイン司会を務める、大下容子アナ(49)を直撃した。
−−番組ADがパワハラでやめているのをご存じですか?
「え……(絶句)。それが本当なら、番組としてきちんと対応しないといけませんが、私からはお答えできません。コンプライアンスの研修は受けていますが……。パワハラの具体例は(社内で)、なにも聞いたことがない」
テレビ朝日の広報部は、本誌の取材に対し、「現在、事実関係を調査しており、その結果を受けて対応を検討いたします」と回答を寄せた。
同局のハラスメント対策が問われている。
(週刊FLASH 2019年8月20・27日号)