芸能・女子アナ
大橋未歩アナ「生意気だった私を変えてくれた、あの出来事」
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2019.09.24 11:00 最終更新日:2019.09.24 11:00
「じつはしゃべるのが苦手だったんですよ」
2017年にテレビ東京を退社し、現在はフリーアナウンサーとして活躍する大橋未歩さん(41)。
中学2年時に、岩崎恭子がバルセロナ五輪で金メダルを獲得する姿を見て、「この舞台に私も行きたい」とアナウンサーを目指し、テレビ東京に入社。が、現実は厳しかった。
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「長年の夢だったので、入社直後の研修からすっごい気合が入ってました。でも、講師の先生に『下手ね』と怒られてばかりで(笑)。
入社半年で、土、日の夜のスポーツニュースのメインキャスターをまかされたんです。でも生放送で、尺オーバーや原稿を噛んでばかり。放送終了後、机に突っ伏して号泣の3年間でした。
いまでも、『なんで、ああ言えなかったんだろう』って、帰宅してからわぁーっとお風呂で叫んだりします(笑)」
そして2年後。アテネ五輪の取材メンバーから、まさかの落選。プロデューサーに直訴した結果、どうにか五輪に行けることにはなったが、衝撃的な叱責に言葉を失った。
「『大橋と一緒に仕事をしたくないスタッフが、いっぱいいることを覚えておけ』と言われて。スポーツニュースの前任者が優秀な方で、比較されるのが怖くて、つい虚勢を張ってしまっていたんです。
使う側からしたら生意気だし、かわいくないと映ったんでしょう。スタッフがどれだけ番組を大事にしているかも、理解していませんでした」
アテネ五輪取材中は、自分を無にしてスタッフワークに徹した。すると帰国後、社内の評価は180度変わった。
「スタッフの一員として仕事をする大切さが、身に沁みてわかりました。間違いなく、私のアナウンサー人生の転機となった出来事ですね」
もうひとつの転機は2013年。脳梗塞を発症し、人生の考え方が大きく変わった。
「『ある日突然、人って死ぬんだ』って実感しました。『そのとき、自分はどんな言葉を残したいのかな』って。フリーになって、自分の言葉と向き合ってみたいと思ったんです」
現在、東京五輪を一年後に控え、興味があったパラスポーツの番組『PARA SPORTS NEWS アスリートプライド』に携わっている。取材日の収録では、車いす陸上用の車いすを持ち上げて「重たそうに見えるけど軽い! 10kgないぐらいだと思います」と驚きの声を上げていた。
「パラアスリートを取材したときに、『障害部分を狙うことが、リスペクトなんです』と。私たちは障害部分に蓋をしがちなので、この考え方はすごく印象的です」
アスリートに刺激されてか、自身も11月には “競技者” に。
「フルマラソンに挑戦します。今は距離を延ばして走るのが楽しみです。リフレッシュはカラオケかな。十八番は小林明子さんの『恋におちて』(笑)」
私生活では2015年に、テレビ東京勤務のご主人と再婚。
「夫は、海外の僻地に取材に行っているときは大丈夫なのに、私のご飯を食べるとおなかを壊すんです(笑)」
同業だからこその、こんな微笑ましいエピソードも。
「ディレクターをしているので、私のフリートークを一緒に考えてくれるんです。オチが弱いとか、駄目出しされますけどね(笑)。
4月からアシスタントを務めている『5時に夢中!』(TOKYO MX)は『本当におもしろい』と、『私が出演していることが誇らしい』と褒めてくれます。自分の言葉で話せるし、いい意味で『5時に夢中!』では、オフってます(笑)」
おおはしみほ
1978年8月15日生まれ 兵庫県出身 2002年テレビ東京入社。『スポーツ魂』『やりすぎコージー』などを担当。2017年に退社。現在はフリーアナウンサーとして『PARA SPORTS NEWS アスリートプライド』(BSスカパー)、『5時に夢中!』(TOKYO MX)、『大橋未歩 金曜ブラボー』(ニッポン放送)にレギュラー出演中
※『PARA SPORTS NEWS アスリートプライド』は毎月最終金曜日22時~22時30分、BSスカパーにて放送中
(週刊FLASH 2019年9月10日号)