NHKの井上あさひアナが結婚していたニュースが飛び込んできました。左手の薬指に指輪をしていたことで、結婚の事実が明らかになったようです。
アナウンサーはタレントではなくて会社員なので、結婚の事実などを公表する必要はありません。公共の電波を使って自分の結婚の話をするのは言語道断で、あまりよくないとされてきました。
【関連記事:女子アナ花崎阿弓の婚活日記/私を1日で振った商社マンの彼】
本来、アナウンサーは目立たずにタレントさんを立てながら場を回していく職業です。決して華やかではなく、地味な裏方の仕事と言ってもいいでしょう。
しかし、時代は変わり、アナウンサーがタレント化するようになりました。フリーアナだけでなく、局に所属するアナウンサーもタレントのようにふるまうことがあります。
そこに賛否両論はありますが、古き良き考え方を貫いているのがNHKではないかと思います。なので、NHKのアナウンサーはわざわざ結婚を公表せず、気づいたら結婚指輪をしていることも多いのです。
私も学生時代、NHKの試験を受けましたが、初戦敗退といったところで、書類すら合格しませんでした。そのとき、NHKで働いている方に講師をしていただいたんですが、「君はね、自分に自信がなさすぎるんだよ!」と言われたことがあります。
アナウンサーの言い伝えとして、「アナウンサーはマイクを持ったら自信を持て。マイクを離したら謙虚でいなさい」というものがあります。
アナウンサーは、ちやほやしてほしいからとか、かわいいからといった理由でなるものではありません。視聴者に情報を伝えるという重要な役目をもっているので、この部分をいつまでも忘れないようにしなければいけません。
かくゆう私も、先週の金曜日にある週刊誌のグラビアに挑戦いたしました。アナウンサーというより、アナウンサータレント【アナタレ】という立ち位置になりつつありますが、アナウンサーになるため東京に出てきたので、初心を忘れずにいたいと思います。
昔は、アナウンサーは脱いではいけないという世間の考えがありました。テレビを見ていて、水着になったアナウンサーの姿を想像されると、ニュースが聞こえてこないと考えられたのです。
時代は変わって、アナウンサーも輝ける時代だと思います。輝いていない私が言うのもなんですが、この風潮にのって婚活を頑張りたいと思います。
とはいえ、昨日も告白してもいない人にふられてしまいました。私の王子様探しはまだまだ続きます。
●花崎阿弓(はなさきあゆみ)
1988年生まれ。武庫川女子大学卒業後、ケーブルネット鈴鹿、静岡エフエム放送で女子アナに。現在はフリーアナウンサーとして活躍中。夢は『news zero』で原稿を読むこと。通称「ケーブルテレビ界の水卜ちゃん」