「最近の海老蔵さんはイライラしていて、集中力を欠いた振舞いが目立っていた。昨年7月には、歌舞伎座で『熊谷陣屋』を初演した芝居の出来が悪く、中村吉右衛門さんに舞台袖の人目のあるところで猛烈な雷を落とされた。麻央さんの病気のことを知って、それが理由だったのか、とみんな納得し、同情している」(歌舞伎関係者)
6月9日、「スポーツ報知」の報道で明るみに出た、フリーキャスター・小林麻央(33)のガン闘病。夫の市川海老蔵(38)がその日に記者会見をして病状を説明したが、語られた内容は明るいものではなかった。
〇麻央の病名は、進行性の乳ガン。「かなりスピードの速いもので、なかなか大変なもの」と診断された。
〇1年8カ月ほど前、人間ドックでわかった。
〇病状は「比較的、深刻」で、抗ガン剤治療中。手術する方向だ。
麻央の乳ガンがわかったのは2014年10月。海老蔵は舞台「JAPAN THEATER 日本橋」に出演中だった。
2015年2月には父・市川團十郎さんの三回忌に家族で墓参。4月には長女・麗禾(れいか)ちゃんの入園式に夫婦で出席。11月には長男・勸玄(かんげん)くんが初お目見え、2歳7カ月で歌舞伎役者としてデビューを果たす。麻央も病院を抜け出し、25日間、歌舞伎座に姿を見せた。
このとき歌舞伎座を訪れたひいき客の間では、麻央のメイクがいつもより濃いと話題になっていたが、病状を隠すためとは、誰も気づかなかった。海老蔵は麻央の病気を、いままで誰にも漏らさなかったのだ。
「成田屋(一家の屋号)の関係者は別だが、親友の中村獅童さんや片岡愛之助さんにも黙っていた」(別の歌舞伎関係者)
2013年に、海老蔵は父を急性白血病で亡くしている。
「それに続く麻央さんのガン。海老蔵さんは自分の責任であるかのようにふさぎこんでいる。昨年2月に突然本名を『堀越寶世(たかとし)』に改名したり、先日は成田山新勝寺で得度を受けたのも、なんにでもすがろうという気持ちの表われ」(同・歌舞伎関係者)
麻央が乳ガンと診断された後、成田屋と小林家で話し合いをおこなった。
「歌舞伎関連の『役者の妻』としての仕事は海老蔵の母・希実子さんがこなし、子供の世話は麻央の母と姉・麻耶が見るということで落ち着いた」(成田屋に近い関係者)
家族に支えられ、麻央には高度な治療が施されている。ガンが治ったら、そのときは麻央が海老蔵を支える。夫婦はそう約束した。
(週刊FLASH 2016年6月28日)