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女子アナ日下千帆の「美女は友達」昭和歌謡を歌うアイドル
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.09 16:00 最終更新日:2020.01.09 16:00
このお正月休み、新春映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』を見たせいか、昭和を懐かしく思うことが多くなりました。そして思い出したのが、昭和歌謡を歌うアイドルとなったお友達、シンガーソングライターの荒井さち重さんです。
荒井さんは、子供の頃からアイドルを目指し、ホリプロタレントスカウトキャラバンや、サンミュージックのオーディションを受け続けていましたが、なかなか合格できずに悩んでいました。
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そんななか、松任谷由実さんの活躍を目にし、「私はアイドルではなく、彼女のように年齢を重ねてから才能で生きていくタイプだ」と考えを改めたそうです。理想を高く持つのは素晴らしいことです。
短大を卒業し、入社したのは、映画会社の東映でした。志望動機は、朝早いのが苦手、制服が嫌だからマスコミがいい、というシンプルなものでしたが、そこでセーラームーンやドラゴンボールなどのイベントを担当し、自らMCとして活躍していました。
その後、家業を手伝ったり、テレビ局で営業のお仕事をしたりと、働く環境は変わっていきましたが、ライブハウスや新橋の路上で歌う活動をやめることはありませんでした。
あるとき、グラビアアイドルに頼まれて曲を書いたところ、とても好評で、あちこちからオファーをいただき、シンガーソングライターとして活躍することになりました。
2008年9月、テレビ東京のバラエティ番組『怒りオヤジ』に出演したのをきっかけに、テレビ番組への出番も増えていきました。
しかし、更なる高みを目指していた荒井さんが、そこで満足することはありませんでした。「このままでは進展がない。やはり自分の力で好きな人たちと組んで音楽活動を続けていこう」と決めたのです。
「2011年、由紀さおりさんがNY公演で大成功というニュースを聞いて、海外進出を目標に定めました。そして2012年に単身でNYに渡り、DVDを片手に、苦手な英語でライブハウスなどに売り込みをかけたのです。
当然、現地の人たちからは相手にされず、仕方なく日本人向けのジャズバーに行ったところ、横にいたおじさまから、1980年代の曲のライブをやったら聞きたいと声をかけていただきました」
そこで紹介された日系人協会のボランティア会でライブを開催できることになり、その場で「来年6月にまた来ます」と即決したそうです。
荒井さんの最大の強みはこの即決力です。普通の人なら一晩考えるところを、彼女はその場で腹を決められる潔さを持っています。
「悩んでいるうちに担当者が変わって、チャンス自体がなくなってしまうかもしれないじゃないですか。この時期はチケットが高いからとか言ってると、幸運が逃げていくんですよ」
確かにその通りかもしれません。チャンスの神様は前髪しかない、とよく言われています。
翌年も、またその翌年もアメリカでライブ活動を続け、ロサンゼルス、ラスベガス、ハワイと活動の場が広がっていきました。縁もゆかりもないアメリカで、見事、海外進出の夢を果たしたのです。
ところが、今後の目標を伺ってみると、意外な答えが返ってきました。
「今年は、日本で全国制覇を目指しています。初心にかえって、国内でメジャーレーベルからCDを出すことも考えています。そのための第一歩として、1月15日にライブ『80年代アイドル大特集』を開催します」
懐かしいアイドルソングで大人も楽しめるライブになることでしょう。さち重さんのパワフルなステージで、モチベーションを上げてみてはいかがでしょうか?
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社し、編成局アナウンス部に在籍。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。2012年より、東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当