芸能・女子アナ
亡くなった宍戸錠さんが語っていた『くいしん坊!万才』秘話
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.21 17:30 最終更新日:2020.01.21 17:30
1月21日、俳優の宍戸錠さん(86)が亡くなっていたことがわかった。
宍戸さんは、1933年12月6日に大阪府で生まれ、1954年に「日活ニューフェイス」第1期生になり、1955年デビュー。『渡り鳥シリーズ』をはじめ、ヒール役を中心に300本以上の映画に出演。カードゲームが好きだったこともあり、「エースのジョー」という愛称で親しまれた。
【関連記事:高橋英樹、宍戸錠のものまねで日活に合格するも「父から勘当」】
その後、宍戸さんはテレビにも進出。『くいしん坊!万才』(フジテレビ系)では、1982~1983年のあいだの計509回、「4代目くいしん坊」としてレポーターを務めた。
本誌は2015年の9月、同番組の40周年に際し、宍戸さんを取材していた。
「同じ撮影メンバーで1週間以上、全国を回って旅芸人の一座みたいだったね。郷土料理はどうしても魚や山菜料理が多いんだけど、俺は肉好きだから、肉料理のときは嬉しかった。
一度、群馬の牧場でウエスタンの格好して撮影したんだ。俺、ガンアクションは本職だから(笑)。素材は新鮮だし、気の知れた仲間と肉を食う。あんなにうまいジンギスカンは、食ったことがないね。
『くいしん坊』に関しても、いつもの俺で出演していたよ。4本撮りの日も、俺は役者だから、この料理は『うまい』といったほうがいいのか、『美味しい』のほうが合うのかと、見せ方を考えていたな。
料理があまり好みの味じゃないときでも、『たまりませんね!』と言えばなんとかなったよ(笑)」
冒頭の写真は、本誌が撮影用に用意した揚げ物の盛合わせに、愛おしそうにかぶりつく宍戸さん。当時、81歳だった。
宍戸さんは、2016年1月29日号の『週刊ポスト』で、こう語っている。
《俺は90歳で死ぬと決めているんだ。でも、その前にどうしてもやっておきたいことがある。もう1人、子供がほしいんだ。できれば、85歳ぐらいまでにつくりたいね》
「老いてはますます壮(さか)んなるべし」を体現していた宍戸さん。ご冥福をお祈りします。