今回ご紹介する美女サイヒロコさんは、色・音・映像を駆使して人間の五感を開く環境アーティストの第一人者です。
今週、横浜みなとみらいへお出かけの方は、駅の改札外コンコースでサイさんの素敵なアートを楽しめます。2月6日の木曜日まで(土日を除く)、改札横のみらいチューブで開催されている『2020m!! SDGsアート展』です。
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サイさんは子供の頃から文化的な物やアートが大好きでした。3歳でクラシックバレエ、モダンダンス、日本舞踊を習い始め、10歳のときには全国創作舞踏コンクールで金賞を受賞しています。小学生の頃から「アートで社会を変える」という信念を持って活動を続けていらっしゃいました。
あり余る才能をもって美大に入学したのですが、講師から「あなたに教えることはない」と言われてしまい、すぐに退学。それからは自らがプロデューサーとなり、舞台を演出。およそ300回もの公演を成功させました。
あるとき、パリの国立芸術施設「ポンピドゥ・センター」創設者のブレーズ・ゴチエ氏が来日し、サイさんをフランスに誘ってくれたそうです。サイさんは喜んでその誘いに乗り、1996年から2010年までの14年間、世界遺産「アル=ケ=スナンの王立製塩所」にたった一人で滞在して創作活動を続けました。
「誰も挑戦しない、絶対にできないと言われると、それをやってみようと思います。天邪鬼なんですよ。できないと言われても、最初にビジョンが見えたことは必ず実現します」
2001年には、国連の事務局長室横にサイさんのアトリエがつくられ、メインロビーに10m級の作品5点が永久保存されました。平和を願うメッセージを込めた素晴らしいアートが、NYから世界へ発信されています。
「戦争は人の心の中から起きるもの。人々の心に平和の城壁をつくらなければなりません。そのためのアートです。21世紀のアートは、政治や経済の下にあるものではなく、世界中の人々の生活の場へと広がっていくものです。五感に働きかけ、一人一人に自分自身を発見させ、心を豊かに開花させるものでなければなりません」
現在、みなとみらい駅に展示されている作品も、世界平和を希求するアートで、サイさんの肩書は「国連 平和の文化シンボルアーティスト」となっています。今後、絵の続きが中国、台湾、韓国、ベトナム、スペイン、ナイジェリアなど国連加盟国数十カ所で展示されていきます。作品とともに世界各国を回られるなんて、楽しそうですね。
サイさんのアートは、日本では成田空港や愛知万博、横浜ランドマークタワー、東京湾アクアラインの海ほたるなどで展示されてきました。歴代の国連事務総長が称えてきた平和のアートを、あなたも五感で感じてみませんか?
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社し、編成局アナウンス部に在籍。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。2012年より、東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当