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志村けんさん死去、本誌に語っていた「お笑いに目覚めた」瞬間

芸能・女子アナ 投稿日:2020.03.30 12:41FLASH編集部

志村けんさん死去、本誌に語っていた「お笑いに目覚めた」瞬間

 

 3月30日、「ザ・ドリフターズ」のメンバーでタレントの志村けんさんが亡くなったことがわかった。都内の病院で、午後11時10分に死去。70歳だった。25日には、新型コロナウイルスへの感染を所属事務所が発表し、重度の肺炎と報じられていた。

 

 現在も、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)、『志村でナイト』(フジテレビ系)と、週2本のレギュラー番組を持っていた。30日から始まるNHK連続テレビ小説『エール』にも出演が決まっており、2020年12月公開予定の『キネマの神様』では、初の映画主演を務める予定だった。

 

 

「バカ殿」や「アイーン」のギャグは、老若男女、誰でも知っているだろう。40年以上お笑い界の第一線を走り続け、「コントの神様」と呼ばれてきた。

 

 1974年、いかりや長介の付き人時代を経て、正式にザ・ドリフターズに加入。人気番組『8時だヨ!全員集合』(TBS系)に出演し、加藤茶とのコンビで披露した「ヒゲダンス」など、数々のギャグを生みだした。

 

 お笑いにのめりこんだきっかけについて、志村さんは2004年の本誌取材に答えている。

 

「小学1年のとき、運動会でガマンできず、皆の前でウンコを漏らしちゃったんですよ。あまりの人の多さに恥ずかしくてねぇ。その汚名を挽回するために、面白いことを始めたんですよ」

 

 そして、その “初舞台” は早い時期にやってくる。小学4年生で友達と組んでコントを披露したのだ。しかも、今につづく定番の酔っ払いコントだった。

 

「(落語家の)柳家金語楼さんのレコードを元にやったんだよね、中身は覚えてないけど……最初が酔っ払いの役、っていうのが運命を感じさせるね。そのころから、じいちゃんの晩酌で残ったやつをもらって飲んでたから。

 

 酔っ払いコントは今でも好きだね。なぜって? よくある風景でしょ。僕のコントって “こんなのあるある” っていうのを誇張して見せるのが基本だから。だから今もクラブ行ったりすると、トイレの酔っ払いを観察するんですよ」

 

 高校にあがった段階で、お笑い界に入ることを決意。卒業後、ドリフターズに弟子入りした。しかし、意外と知られていないのが、ドリフ正式加入前にコンビとして活動していたことだ。名前は『マックボンボン』。レギュラー番組を持ったこともある。

 

「僕は、ドリフに加入したくて入ったわけではなく、(芸人になる)手段として弟子入りしたんですよ。で、付き人の先輩とコンビ組んで。動き回る、コント55号みたいな芸風だったかな。『歌手になりたい生徒と先生』みたいなコントとかね。僕はおもに突っこみながらボケるみたいな感じで」

 

 その後の1974年、荒井注の脱退を機に、正式にドリフターズに加入する。

 

 志村さんは、2010年の本誌取材に、ドリフ加入当時を振り返っている。

 

「僕がドリフに入ったのが『全員集合』始まって6年め。荒井さんがやめるというんで入ったんだけど、お化けグループのなかに元付き人が入るから不安でね。で、加入してすぐは見てる人も『何だコイツ』って空気がありましたね。石橋貴明も小さいとき『何で変わるんだよ』って怒ってたって(笑)」

 

 加入から2年後、『8時だヨ!全員集合』の「少年少女合唱隊」コーナーで披露した「東村山音頭」がヒットした。

 

「東村山音頭は、合唱団でいかりやさんに『あのつまらない音頭を歌ってみな』って言われて歌ったんですよ。『イッチョメ!』の白鳥の格好は自分で考えましたね。ヒットして自信がついた? いや毎週毎週だから、そんなこと考えているヒマないですよ。終わったら次、ですからね」

 

『全員集合』で、志村さんは国民的人気を集める。それは、志村流コントを学んだ時期でもあった。

 

「5人というのがコントの基本になったかな。5人って家族もそうでしょ。社長に4人の社員とか、一個の社会でもあるし。いろいろなパターンもつくれるしね。あと、『ドリフ大爆笑』なんかでは、ちゃんとしたセットの作り方を学んだ。いかにウケるか、笑いを取ることに対して貪欲だったよね、ドリフは」

 

 厳しい世界を勝ち抜いてきた志村さんは、コントを取り巻く世界に物申したいこともあったようだ。

 

「昔、CMコントで『うまいっしょ』ってラーメンのパロディで『まずいっしょ』ってやったらすごく怒られた。でも、それくらいのシャレ、面白いじゃない。あとパイ投げなんかも、今はダメでしょ。コメディの基本なのに失礼だよね。ドラマでは人殺しとかOKなのに、コントになるとダメなんておかしいよね」

 

 今も定期的に放送される『志村でナイト』『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)などのテレビ番組だけでなく、2006年からは舞台『志村魂』を主催し続けてきた。舞台への愛は強く、「舞台でウケる快感って立った人じゃないとわからない。ある意味、お酒以上だね」との言葉を残していた。

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