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ドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール』に学ぶギャラの決まり方

芸能FLASH編集部
記事投稿日:2016.10.16 12:00 最終更新日:2016.10.16 12:00

ドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール』に学ぶギャラの決まり方

写真:AFLO

 

 覆面芸能ライターの黒崎健二氏が、ドラマのギャラの秘密に迫る!
 



 石原さとみ主演の連続ドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)が、初回平均視聴率12.9%、第2話11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好成績を記録している。石原の出演ギャラは1話あたりおよそ100万円と「良コスパ」なのだそうだ。

「ドラマ主演でギャラ300万円超というのは、もはや過去の時代の話で、現在ではトップクラスで200万円がいいところ」(テレビ局プロデューサー)

 では、いったい連ドラのギャラはどのように決まるのか?

「やはり一番は『実績』ですね。ドラマのギャラは、100万円を超えるあたりから『以前までの実績』で少しずつ上がっていくのが業界慣例。10万から50万、50万から100万といった“飛び級”はありますが、それ以降は『前回100だったので、今回は120で……』という、プロダクションと局による地道な交渉作業によって金額を決めていきます」(同プロデューサー)

 交渉にあたって、前作のギャラを“盛って”少しでも金額アップを試みる不届き者もいるというが、「実は連続ドラマのギャラは、テレビ各局がデータとして共有しているんです。これを知らない某プロダクションの若手のマネジャーが、ある局に対してウソの金額でギャラ交渉をおこなってしまい、所属俳優が一時期同局から出演を拒否されるという、とんでもない事態が発生したことも」(芸能プロ関係者)。

 交渉に際してモノを言うのは前作での視聴率や業界内外の評価……かと思いきや、意外にも現実的な部分がウエイトを占めている。

「夢も希望もない話ですが、ぶっちゃけプロダクションの力が一番の武器になります。直前の主演作が打ち切りのボロ負けともなれば話は別ですが、数十万単位の交渉を成功させているのは、主演級が多数所属する大手プロダクションばかり。同じ事務所から若手を格安でバーター出演させたり、所属アーティストの楽曲を主題歌として提供するなど、いくらでも“お土産”が用意できるためです」(別の芸能プロ幹部)

「プロダクションの力」問題は、特にここ最近は顕著だという。

「昭和の時代は別ですが、NHK大河ドラマの主演は、もはや大手所属以外からは絶対に選出されなくなっています。これも万一トラブルが発生した場合、いくらでも調整が可能という理由からでしょう。例えば織田裕二や阿部寛など、実績からすれば大河主演もあり得るポジションではありますが、個人事務所規模のプロダクション所属なので、ほぼオファーはありえません」(前出幹部)

「連ドラ主演」といえば、まさに芸能界の花形。とはいえ、トップクラスのギャラを手にするには、裏方を含めた“地味にスゴイ”営業努力が必須だったのだ。

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