アキラ100％「お盆の超高速回転で四十肩になった」

ピン芸人日本一決定戦「R-1ぐらんぷり2017」で優勝した裸芸人・アキラ100%が、5月15日、海外ドラマ「リミットレス」のDVDリリース記念イベントに出席した。

アキラはマスコミ席の後方から登場する際もお盆で局部を隠し、横からも見られないように体を必ず人の正面に向けるため、カニの横歩きでステージに上がる。お盆でしっかり隠すその姿に、マスコミ席から、もう笑いが起こる。

この日も、お盆をひっくり返して局部を見せないお馴染みのネタを何度も披露したが、なんと、お盆が今までより高速回転しているのだ。目にもとまらぬ早さで、いつ裏返ったのか、近くで見てもわからないほどの早さになっていた。

そのための苦労も多いという。アキラは「この間、四十肩になってしまいました。くるっとひっくり返すときに激痛をともなって。ずっと押さえているんで、手も肩も疲れるんです。今は治りましたが、気持ちと気合いで頑張ってます」と振り返った。

さらに自身のお盆芸に対しては、「お盆の裏には夢と希望が詰まってますから、絶対見せない、それだけですね。常に背水の陣で挑んでます」と、キッパリ言い放った。

しかし完璧に“見せない芸”が続くと、“絶対見たい”という欲望も働くようで、「（ネタを）スロー再生して見たとか、一時停止して見たとか、ツイッターであるんですが、これは絶対やめてください。最近は4Kテレビとかハイビジョンテレビとか、技術の進歩と僕の肉体との戦いになっているんです」と、泣きが入るほど深刻なお願いだった。

そんなアキラの表情が緩んだのは「R-1優勝の前は給料が1万円でしたが、この間、通帳見たら100倍近い額が入っていた。嬉しかったですね。賞金（500万円）もそろそろ入ってくるんで、妻にブレゼントを買いたい。今まで何も買えてなかったので、一緒に買いに行きたいです」と、7年間交際して2年前に結婚した看護師の妻を思いやった。

42歳で一気に売れたお盆芸は、見るよりはるかにハードなようだ。心身ともにカバーしてくれるのは、アキラが優しさを示した糟糠の妻の存在なのだろう。

（写真・文／芸能レポーター川内天子）